箇所付け問題 2 平成22年2月5日 衆議院予算委員会 石破茂氏の質問 |
(長さ8分21秒)
質問 石破茂氏(自民党)
答弁 前原誠司国土交通大臣
石破 もっと議論はきちんと真摯にやりたい。だれの誤解を招いたのだということを申し上げているんです、だれの誤解を。そして、そのことをきちんと明らかにしないと、この国会の予算審議というのは一体何なんですかということになってしまうんですよ。
その意味は、私の言っている意味はおわかりですね。
前原 石破委員は長らく与党でおられたのでおわかりだと思いますが、十一月の末に事業計画ということをそれ ぞれの箇所について出しております。そして、それを調整して、そして仮配分ということで自治体に対して地方整備局を通じて投げかけようとしていたものについて、党からも要望を受けておりましたので、党と調整をしているときに、これが県連を通じて外に出たということについては、私は、これは想定外でありましたし、極めて遺憾だと思っております。
そして、これから地方との話し合いの中で、今のこの仮配分については数字が変わってくる可能性があります。これもおわかりいただけると思います。国会審 議をしていただく中で、事業計画に基づいて国会審議をしていただく中で最終的に、先ほど金子前大臣がおっしゃったように、財政法にのっとって、予算が決 まった段階で内示をし、正式な手続をするということで御理解をいただきたいと思います。
石破 その仮配分の資料を出していただきたいと言っているんです。もうこのことでいつまでもやっているのも、これは時間の、浪費とは言わないけれども。
もう一回、きちんとした、出すか出さないかという答弁を求めます。
前原 繰り返し、恐縮でございますが、これから地方自治体と相談をしていってまだ動き得る数字でございますので、誤解を与えないために提出は差し控えさせていただきたいと思います。
石破 全く答弁になっていない。前原さんらしくもない。
なぜ党に出したのかということが問題なのですよ。そして、なぜ党に出せて国会にこれが出せないのかということです。このことはきちんとやってください。国会と内閣との問題なのです。総理、いかがですか。
前原 (会場「総理に聞いているのに」など)繰り返しで恐縮でございますが、党からも要望をいただいておりましたので、仮配分についての状況を説明し、それが県連等を通じて漏れたことについては、想定外でございました。極めて遺憾だと思っております。
したがいまして、今、予算の議論を事業計画に基づいてやっていただきまして、最終的に、予算の決まった段階で箇所づけ内示ということになるということで御理解をいただきたいと思います。
鹿野委員長 石破君。
速記をとめてください。
(与野党理事が委員長席の周りに集まって延々と協議。)
鹿野委員長 速記を起こしてください。
石破君に申し上げます。
今、質疑なされた件につきましては、官房長官の方から、今後、事実関係も十分精査の上、内閣においてしかるべき処分を含めて対処させていただきます、こういうようなことでございまして、当然、どういうふうな資料であるかということも含めて、そのいろいろな実態というものを精査の上、内閣においてしかるべき処分を含めて対処させていただきます、こういうことでありますから、どうぞ、ひとつ質疑をお続けいただきたいと思います。
石破君。
石破 それは、この基本的質疑の間にきちんと出す。いいですか。これは議会と内閣との関係はどうあるべきかという根本の話だから言っているんです。
そして、遺憾なことであったとおっしゃいました、国会に対して謝ったとおっしゃいました。であるならば、これがどういう問題であったのかということをき ちんと明らかにするというのはなぜできないのか、私にはよくわかりません。そこは本当に真摯に誠実にやっていただきたい。こういうようなことで議論の時間を費やさせないでもらいたい、私はそう思っているのです。
それでは伺います。次へ移ります。いいですか。