前任者より全く後退 平成23年10月24日 衆議院拉致問題特別委員会 古屋圭司氏 2 |
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http://www.nicovideo.jp/watch/sm15976191
(24分50秒ごろから)
古屋 (山岡「あれは間違いだったと」)いつ言われたんですか。はい。実はですね、デンバー大学の教授になってからあと、講演したんですよ。私全部その議事録見ました。見事に言ってますよ。やっぱり北朝鮮というのは宥和策取っても結局は取るものを取るだけで終わる。確かにそうじゃないですか。アメリカは全部90年代にね、クリントンの時代にはKEDOの支援して、結局核を作られちゃっただけじゃないですか。重油取られただけじゃないですか。
日本だって、自民党にもあの時の今責任がありますけども、米の支援して結局取られただけで終わった。やっぱり厳しくやってこそ少しずつ小出しにしていくんで、三年前のあの調査の、もう一回やり直しますよって言うことだって、あれは厳しい圧力に屈して少しずつ小出しにして来たんです。
だから私は、この本部長指示にある更なる制裁っていうのには極めて効果があると思います。
そこで、具体的に、既にですね、追加措置として、貿易の全面禁止、万景峰号をはじめ船舶の全面禁止をしてますね。しかし、送金とか人の往来、完全ストップしてませんよね。
そこでですね、たとえば、朝鮮総連ございますね。この徐万述(ソンマンソル)議長などですね、いわゆる最高人民代表議員を、代議員を兼ねる幹部6人については、日本への再入国が、出たら駄目だよっていうルールは作っていますけども、この再入国不許可の対象っていうのをね、もっともっと広げるべきじゃないか。たとえば国会議員を兼ねていない総連の幹部クラスである副議長がですね、5人いるんですね。あるいは総連の局長クラスもですね、中央常任委員っていうのがいますけど、ここで12人います。ま、こういう連中は定期的に行ってまた戻ってきて、まあ色々向こう、金正日のですね、ええ、色々指示を受けて行ったり来たりしてるんでしょう。こういった人間までをね、再入国不許可を拡大するって措置はね、私、大いにね、効果があると思うんです。それから、北に対する強いメッセージになるんです。
拉致を理由として、また具体的には20年8月に再調査を行うと約束したのにも関わらず不履行を、それを理由としてこの再入国不許可というものをですね、拡大すべきだと私は思いますけど、担当大臣としてどうお考えでしょうか?
山岡 そういうお考えがあるのはよく心得ておりますし、我々の内部でもですね、常にそのことを真剣に検討しております。
ただ、今申し上げたとおりですね、えー、このことは先ほど申し上げたように、いー、拉致被害者の、おー、皆さんの、おー、救出に、いー、つながる、うー、何がベストウェイなのかと、そこから全て逆算をしてですね、何をいつ行うべきかということを検討してですね、そういう問題については、えー、拉致本部においても議題として検討しているところでございますが、先生のご指摘はよく、うー、承知しておりますし、いー、個人的には、そういう、うーことも有力であるとは思ってはおりますがですね、最終的な、あ、判断はですね、改めて組織としてきちっとしていきたいと、こう思っております。
古屋 個人的には有力であると思ってると、この答弁立派だと思いますよ。しっかりその意志を持って、取り組んでいただきたいと思います。
最後に、朝鮮高校の無償化、先ほど長尾議員だったかな、されましたよね。まあ、私もさしていただきます。そもそも自民党これは反対なんですよね。で、朝鮮高校は学習指導要領に全く異なった、もう反日思想教育徹底してますしね、それからチェックのしようがないですからおかしい。
それから、菅総理が8月29日にどさくさにまぎれて再調査(ママ)の指示を出しましたけども、その理由がですね、昨年の延坪島の砲撃以前の状態に戻ったっていうことなんですけどね、この判断の根拠、全く不明ですよね。だって、関係者にほとんど説明したって聞いてませんし、それから8月10日は砲撃を行って、潘基文事務総長もですね、この砲撃をとらえて、未だに半島情勢が安定してないことを如実に物語ってるとはっきり言ってるじゃないですか。
そこであの、外務大臣に聞きたいんですけど、外務大臣所信の中で、朝鮮半島情勢は依然として予断を許さないと、こうはっきりおっしゃってますね。とても昨年の砲撃以前の状態に戻ったとは外務大臣として認識していないと、これで間違いないですね?
玄葉 私はですね、依然として朝鮮半島の情勢は予断を許さないというふうに思ってますし、ま、そもそも北朝鮮の行動、この行動を確定的に予測すること自体がですね、適当ではないというふうに思ってます。
古屋 しっかりその考えを持ってですね、これは、実は、朝鮮高校の無償化ってのは一文部科学大臣の所掌事項を超越してるんですよ。やっぱり野田総理として、野田内閣として、この問題を、要するに北朝鮮に対するスタンス、これを象徴する問題なわけでありまして、かつて国会の代表質問の時に谷垣自民党総裁がこの問題を質問して、果たして野田総理はこれを凍結する意志があるのか、ないのか、この一点に対して質問をしました。意図的に答弁を飛ばしたんですよ。再答弁になったんです。皆さん、御記憶にありません? そして、再答弁になって、再答弁で出てきた話が、いやこれは文部科学大臣が厳正に対処します、要するに文部科学大臣に丸投げ答弁なんですよ。
こんなのは許されませんよ。
担当大臣にお聞きします。かつて、中井大臣も、中野大臣も、この問題については、はっきり反対だということを言明しました。私は、政治家として、あるいは拉致を担当している大臣として立派な見識だと思います。私は、新山岡大臣もその気持ちを持ってほしいと思いますが、いかがでしょうか?
山岡 もうあの、先生の御気概はですね、えーーーーー、御先代の、御先代じゃありませんけど、おー、亨さんのところにも私は非常に御親交を厚くしていただいたんで、えー、もう、心情をよく理解をしております。
私の立場としては、またあの、拉致家族の皆さんの気持ちもですね、これもまた痛いほどわかるわけでございますが、えー、えー、これは、まずは、まず第一義的にはですね、文部大臣、文部省の文部大臣のところでですね、えー、適正なのかいなのかという判断を、おー、見て、そして、えー、この、おー、お、関係閣僚がですね、相談の上で最終的に判定するものと思っておりますので、えー、事このことに関してはですね、え、個人的ですがと、いうことはえー、申し上げられずに、えー、申し訳ありません。
委員長 申し合わせの時間が来ておりますので御協力を。
古屋 はい。元大臣・前大臣よりも全く後退してますね。私は今の答弁聞いて本当に失望しました。終わります。