1.4億円のホームページ 11月8日 衆議院予算委員会 茂木敏充氏 3 |
動画:http://www.youtube.com/watch?v=a6dkpEHsNlE
茂木 (承前)これは安全運転ではなくてですね、法定スピード以下の迷惑運転、そんなふうに私は思います。もっとスピード感がやっぱり必要だと思います。
そこで我々はですね、7月の17兆円の提案をベースにして、今回の三次補正に対して各事業ごとに改めて細かく分析・吟味をいたしまして、総額7.1兆円のですね、三次補正に対する追加項目、これを三党協議を通じて政府与党の方に提案をさせていただいております。
この中には、公立学校だけではなくて私立学校、そして専修学校を対象とした学校施設の復旧、これで220億円、そしてまた、いまだ不通となっております被災地のJR線を復旧するための事業費800億円など、三次補正には残念ながら全く含まれていない項目、こういったのも多数入っています。こういった我々自民党の提案、これは野田総理、今後の復興対策でしっかりと反映していただけますか?
安住 あの、今自民党の提案と言うことでいただきましたが、今回の三次補正につきましても、たとえばあの、災害臨時交付金、これの設置も要望なさっておる、えー、今後のことについては、まああの、色々と三党の中でご提起あったら、あの、提案をいただければ議論をいただきますけども、ただ先生あの、やっぱり三次補正は、そうは言ってもかなり盛り込ませていただきました。額の多寡は、色々御意見はあると思いますけども、中小企業の資金繰り対応、それから、あの、ヘドロの処理等も、自民党の提案をいただいて、たとえば大きな金をつけておりますので、そうした点では共同作業でやらせていただいた部分はかなりあるんじゃないかと思いますので、今後も色々な提案をいただければと思います。
茂木 財務大臣、きちんと聞いてください。私は、あの、丁寧に申し上げました。三次補正って言葉は今回使ってません。今後の対策の中にきちんと盛り込んでいただけますね、こういうわざわざ表現を使ってるわけですよ。
総理、いかがですか?
野田 あの、まず7月にいただいた中間提言は、私の方で示した復興の基本方針と柱立てが基本的に同じなんで、なるべく取り入れようと思いました。
その上で、三次補正聞いてないって話でありますが、取り入れるものは取り入れています。で、今後抜けてる部分についても、よく精査をさしていただき、あの、これは必要だというものについては24年度編成等でも、当然のことながら反映できるように努力をしていきたいというふうに思います。
茂木 自民党はですね、震災以来、復旧・復興には全面協力すると、こういう基本方針の下で三次にわたりまして577項目の提案も政府の方にさせていただいております。それから、瓦礫の処理促進法、そして二重ローンの救済法、こういった12本の議員立法も提出をしてございます。さらには、復興基本法をはじめですね、33本の震災関連の法案、それ、むしろ我々がリードして成立をさせてきた、こういう思いも持っているところであります。今後も政府の対応は厳しくチェックをさせていただきます。同時に、足らざる部分は我々が補っていくと、こういう思いでですね、復旧・復興には全面的に協力をしていきたい、こんなふうに思っております。
予算の具体的な内容、聞いていきたいと思います。各大臣に質問をさせていただきます。
まずあの、今や民主党の民主党を代表するニューリーダーであります細野大臣、大臣は震災発生以来、原発事故の対応の実務責任者、そして担当大臣、さらに現在環境大臣も兼務をされておられます。私、本当に頑張ってらっしゃる、こんなふうに思ってます。細野大臣の活躍、大臣自身のホームページにも詳しく載せられておりまして、私も拝見を致しております。IT担当大臣をやった私が申し上げるのも何ですが、動画もあって、写真もあって、なかなかいいホームページだと、こんなふうに思っておりますけど、このホームページ、立ち上げ、制作、いくらぐらいかけられました、ご自身のホームページ?
細野環境大臣 茂木会長の方からずいぶん激励をいただきまして、本当にありがとうございます。感謝申し上げます。
ホームページは当初は友人にやっていただいて、ほとんどお金をかけずにやっておったんですけれども、途中から、ある程度しっかりやっても仕事でやってもらったほうがいいだろうということで、外注してやっていただいております。ただ、それも友人価格のような形でやっておりますので、はい。まあ月に本当に数万円とかいう、そういうぐらいのことでやっております。
茂木 大臣ご自身のホームページが数万円。おそらくですね、立ち上げも、私、実際の価格でもそれほどかかってらっしゃらないんじゃないかな、二桁ぐらいじゃないかな、数十万じゃないかな、と、詳しい価格、私、わかりませんが、そんなふうに思います。
その一方でですね、大臣がこれから所管をされます原子力安全庁、三次補正に計上した原子力安全庁の発足準備経費の中にですね、ホームページの作成費、入っております。いくらですか?
細野 あのすいません、原子力安全庁の方はですね、どういう組織にするのか、そこにどういう機能を入れるのかということについては、私もほぼ週に、そうですね、少なくとも1回もしくは2回、かなり集中的に議論をして進めておりますので、状況は把握しているつもりなんですけれども、すいません、あの、ホームページについてどういう予算になってるのかというのは承知をしておりませんが、はい。(委員長の声?「事務方」。細野氏が横から紙を受け取る。)はい、今茂木会長の方からいただきましたけども、1.4億円という予算が計上されているということでございますね。これは多分そうなんだろうと思います。すみません、承知をしておりませんでした。
茂木 あの、政府からいただいた数字ですんで間違いないと思います。1.4億円なんです。ホームページ。140万じゃないですよ。1億4千万円ですよ。1億4千万円かけて、どんなモンスターのホームページ作るんですか、教えてください。(会場笑。「それは使いすぎだよ」など)
細野 あの、原子力安全庁のですね、システム自体は相当しっかりしたものを作らなければならないと思っておるんです。今回緊急のシステムというのが、東京電力のたとえば本店や発電所の現場となかなか情報の共有ができなくてですね、大変大きな、私はこれがボトルネックになったと思っておりまして、そういう意味ではしっかりお金をかけなければならないと思っております。まあ、ただ、ホームページというのは、これは多分に広報という、本来の危機管理とか安全業務とは少し離れたところになりますので、それはしっかりと、あの、効果をですね、見た上で予算というのを立てていかなければならないというふうに考えます。
ま、1.4億円という予算が他省庁と比較をして本当に適正なのかどうかということはしっかり確認をしたいというふうに思います。
茂木 私はやっぱりこの1.4億円、明らかに代理店の言うなりの水増しの予算だと、こんなふうに思っております。細野大臣、官僚に任せないで、ご自身で一度きちんとチェックをしていただきたいと思います。そして減額をしていただきたいと思います。減額分につきましてですね、執行停止、こういう形を取りたいっていうことでありましたら、その予算の採決前に、減額分、いくらになるか、お示しをいただきたい。その方が多分政府としてやりやすいんだと思います。減額するとなると予算自体を変えなくちゃなりませんから、減額執行にされたほうがやりやすいんだと思います。その額をですね、是非お示しをいただきたい、このように思います。
もう一点、法務省にお伺いを致します。法務省は今回の補正で全国の法務関係施設の衛星携帯電話の配備経費として4億7600万円計上しております。携帯電話の導入台数、そして一台あたりの単価、お答え下さい。
平岡法務大臣 お答え申し上げます。先ほどの4億7600万円で調達しようとしている衛星携帯電話については、合計で約1300台でございます。で、その内訳というか、単価としてはですね、電話そのものについては1台あたり28万円、これに消費税をかけた金額ということになるわけであります。それ以外にですね、携帯電話の電池パックというようなものが6万約5千円、約6万5千円、それから、通信運搬費として基本使用料いうものが一台あたり、あー、一回線あたり5千円といったような経費になっているところでございます。
茂木 トータルで言いますとですね、1274台、そして単価合計しますと今のお話うかがいますと、34万6千円になると思います。
あの、大臣、この値段どう思いますか? 35万近い値段。今、携帯電話、スマートフォンの最新機種でも4万6千円ですよ。そしてiPadの最新モデル、4万6千円です。こういった値段です。
1台34万6千円、私はあまりにも高い見積もりだと思います。メーカー名、それから契約形態、教えていただきたいと思います。それと、電子メールはじめ、他の通信手段も使えるはずです。他の通信手段とのコスト比較されたんですか? お答え下さい。
平岡 お答えいたします。まず、茂木委員の方からですね、スマートフォンの例示がありました。実は私もですね、前任が総務副大臣と(茂木「答えてください」)はい、言うことでございまして、その時に、衛星携帯電話を使わさせていただきましたけども、全く仕組みが違うんですね。(茂木「わかってますよ」)違うのでですね、そういうスマートフォンと比較、(茂木「メーカー名と契約形態」)えー、……
委員長 質疑者は座ったまま発言しないで。
平岡 まだ具体的にどこのものを調達するのかということについては、これから調達が手続きの中で決ってくるわけでありますけども、想定される衛星携帯電話のシステム等について言えば、たとえばKDDI株式会社のインマルサットであるとか、あるいはNTTドコモのワイドスターとか、そんなものがあるわけでございます。
茂木 おそらくインマルサットもよく御存知なしに棒読みされてるんじゃないかなと、こんなふうに思いますけれど、いずれにしてもこれは高すぎますから。35万円というのは高すぎます。きちんと減額をしていただきたい。こんなふうに思います。
こういったですね、国民の皆さんから見ても明らかにおかしいなあ、こういった予算の過大計上の一方で、予算が圧倒的に足りない分野、これもあります。その典型例として、三次補正に計上されてます津波防潮堤、津波防潮堤の予算についてお尋ねをしたいと思います。
現時点におきましても大きな余震の危険性が起こっていると、こういった状況の中で、破壊された津波防潮堤の復旧、そして増強は、被災地、それから被災住民の安全・安心の基盤で、切なる願いである、このように私は感じております。
そこでまず、今回の東日本大震災に伴います巨大津波によって、被災地の海岸全体で、合計何キロメートルにわたって防潮堤が破壊されたのか、政府として把握している被害状況を教えてください。
前田国土交通大臣 通告を受けておりませんので、(茂木「しました。しております」)ああ、そうですか。約300キロだと承知をしておりますが。300キロのうちの190キロだったですか、そのように私は記憶をしております、はい。
委員長(?) いいですか? 昨日と……
前田 300キロのうち190キロが全半壊しております。
茂木 それではですね、今回の三次補正に盛り込まれました防潮堤の予算、この190キロのうち何キロカバーするものですか?
前田 まずは50キロは応急復旧をさせておりまして、平成24年度……(茂木「三次補正です」)…(会場「長官、ちゃんと準備しろよ」)…ええとですね、ちょっとここで今、あの、資料、持っておりませんので、後ほど答えさせていただきます。(会場「長官、何やってんだ!」)
(続く)