秘書にマルチで稼がせ、後援会長の選挙で金を取る 11月8日 衆議員予算委員会 平沢勝栄氏(自民)3 |
動画:http://www.youtube.com/watch?v=P-vUoizk7Dc
質問 平沢勝栄氏(自民党)
答弁 山岡賢次消費者問題担当大臣・国家公安委員長
山岡 (承前)私はそのために行ったんではなくて、仲間内の応援でみんな頑張れと、一生懸命働けと、活路は開けると、歴史の人たちに学んだらどうだと、そういうことをいつもと同じように申し上げたわけでですね、何の会でどういう趣旨であったかということは全く知らずに行きました。
平沢 それならば、テープを起こしたやつを読まさせていただきます。まあこれ、最初から最後まで、マルチ商法に対する宣伝なんです、これは。この中でね、大臣何て言ってるかというとね、「今皆さんのお仕事をしている、お仕事についてですね、やっぱりちゃんとした国のためになる仕事だということをですね、国の方でもお手伝いをしようと、そういうことで、健全なネットワークビジネスを推進する議員連盟というのがありまして、そこの私は今顧問をしている」と、要するにこれは国のためになる仕事ですということを皆さん方に勧めているんです。
そしてね、こういうことも言ってるんですよ、大臣。ね。「それから、勤めていても勤めていなくても、何も派遣社員をやっていくことないんですよ」と。「自分のビジネスをやって、自分のビジネスをね、それがこの時間帯で自分のビジネスをやる、究極のフレックスタイムの正規の職業というのが、このネットワークビジネスなんです」と、こう言ってんです。ね。
そして、こういうことも言ってます。「是非ともネットワークビジネスで頑張っていただいて、これはね、ひとりひとりの仕事ですから、口コミなんですよ。信頼関係なんですよ」と、まさにマルチの宣伝をやっておるんです。(会場騒然)
そして、これも言ってんです。「新しい時代を築くために、皆様ひとりひとりが革命家になっていただいて、常識を破壊して、困難を打ち破って、そして皆様自身の素晴らしい時代を築いていただきたいと思います」ってことを言ってんですけど、最初から最後までね、これね、中身見るとね、要するにネットワークビジネス、ネットワークビジネスってのはこれはマルチのことです、マルチを推奨してるんです。皆さんマルチのビジネスに関わって頑張りなさいと、他の仕事なんかやっててもしょうがないでしょ、この仕事やりなさいって言ってるんですよ。(会場騒然)
山岡 あの、先ほどですね、図らずも先生が参考人の話を聞かれてですね、えー、竹内参考人ですか、言っておられましたけども、まあ、私は別に擁護するつもりもないんですが、えー、「従いまして私どもはマルチの中でネズミ的な要素は禁止する」と、あの頃は多分、これは33年前の話ですからね、先生の記述は。33年前はそういうこともあったのかもしれないが、そこをですね、切り離してですね、えー、「物流的要素」、えー、あの、「物流的要素は」…(平沢「要するに今の発言のことを聞いてんです」)「かまわない、それは普通のセールス販売ということだ」。
それは普通のセールス販売に当たるわけでございますからと、こういうことで、その、先生にちゃんと申し上げておきますけど、ですから国の法律でですね、特定商取引法というのが制定されたわけです。そしてそこにはですね、そのルールとして、不実の告知をしちゃいけないとか、誇大広告はいけないとか、書面の義務付けをしなきゃいけないとか、こういう条件の下にですね、これは合法的な正規の職業ですと。
他にですね、訪問販売も、この訪問販売法の改正もあったわけですけどご指摘の通り、訪問販売もそうです。それから電話勧誘販売も同じです。通信販売もそうです。そして今言っているような、特定継続的、この、やはり、これは違いました。役務の提供、要するにパソコンとかエステとか、そういうもの、それから、業務提供販売取引、そして連鎖販売取引と、こういう五つのものが特定商取引法の中においてできているもんで、私も最近わかったんですけど、従ってですね、従って私は、この合法で一生懸命仕事をしているという前提で臨んでおりましたから、この、どういう立場にあっても、当時は不況でですね、仕事もないと、パートタイマーもないと、派遣社員になっていると、そういう人たちが非常に困ってると、そういう中にあってですね、(会場騒然)頑張って、頑張って、合法的な仕事で頑張りなさいと、こう私は大体どこへ行っても申し上げているものです。
平沢 何か今の大臣の聞いてると、マルチを一生懸命宣伝するのは全く問題ないって聞こえるんですよ。あの、ちなみにですね、大臣が行って大演説ぶたれたNPっていう会社ですね、この会社はですね、その、大臣が行かれる3年前に社長以下が脱税で起訴されてんです。そしてその翌年は、社長がですね、覚醒剤で逮捕されてんです。これは知って行かれたんでしょうか?
山岡 何度も申し上げておりますけども、私はそのおっしゃるような会社の会に行ったつもりはありません。私の知り合いの仲間内の会だからということで行ったわけで、結果的にそうであったということは言えるかもしれませんがですね、私はその会社、どういう会社であってその会社に行ったと、こういうことではありません。(会場騒然)
平沢 これね、最初から最後までこのビデオを見れば、大臣の今言ったことは明らかな虚偽であるってことはわかりますんで、このビデオを理事会で是非見てください。その上であれしてください。
じゃあ大臣にね、あの、大臣の関係者の中には、マルチを一生懸命やってる、たとえば女性で言えばTさんとか、ね、Hさんとかおられます。そしてですね、私はこれね、推測で言ってるんじゃないんですよ。大臣の事務所の関係者から直接聞いてるんですよ。その事務所の関係者の話では、平成16年、大臣は事務所の関係者に、事務所の経費が厳しいから、マルチで稼いでくれってことを言ったって言うんです。(会場騒然)大臣、それ言ったんじゃないですか?
山岡 そんなことをおっしゃるならですね、これはもう名誉毀損ですから、その者が誰であるかと、こういうことでですね、きちっと対応をさせていただきたいと思います。
平沢 ま、いずれにしましてもね、今日このテレビをその方も見てると思います。そして、いずれにしましても証人喚問ということになればちゃんと出てくるということですので、是非、大臣、ああ、委員長ですね、あの、証人喚問を是非あれしていただきたいと思います。大臣とですね、それからあの、元秘書の高橋のぼるさん、今あの、真岡の市議会議員やってます。それから、元の政策秘書の山田知彦さん、それから女性の方で元私設秘書のTさん、こういった方々をまずはこの委員会に証人として呼んでください。
委員長 理事会で協議いたしますが、Tさんという名前ではとうてい……
平沢 後でそれはやります。今日はテレビが入ってるから、後で連絡します。
委員長 理事会で協議いたします。はい、大臣。
あの、申し上げますが、名誉毀損の前に、そういうことを言ったか言わないかということについて明確に答えてください。
山岡 私はですね、そんなことは断じて言った覚えがありません。従って、ここはですね、こういう場でございますから、個人の名前とか、あるいはそういうものを出すのは差し控えなきゃいけませんが、是非ですね、後ほど、長い付き合いですから、友情を持って、その、それが誰であるのか、教えていただきたいと思います。私は断じてそんなことを言った覚えありませんし、そんなつもりはありません。
平沢 いずれにしましても、これは証人喚問を是非、えー、山岡大臣もOKしてくれると思いますので、証人喚問を是非お願いしたいと思います。
大臣はですね、このマルチ商法を応援しているだけじゃなくて、献金ももらってるんですよ。これはあの、私の方で調べた、あの、献金の中身ですけども、この業界団体、それから、C社とかP社とか、こういったマルチの会社から献金も受けておられるんです。
大臣は、この献金につきましてですね、参議院の拉致特ですか、これは全額返還すると、そしてもうほとんど返還は済んでいるというように答えられたと思いますけれども、返金の状況はどうなってますでしょうか?
山岡 改めて申し上げますがですね、えー、私が法的に違法な行為をしているとか、あるいは献金をしてくれているところがですね、違法な献金をしたとか、そういうことは全くありませんということは先生も御存知の通りです。
しかし私は、消費者担当大臣という立場に立ちましたので、誤解を与えたくないと、そういう私個人の思いからですね、私が一方的に、まあ事務所にはですね、お詫びをしてお返しをしなさいと、こういうことで、全額お返しをしているはずでございます。
えー、ほぼ、ほぼ、90%以上はですね、お返ししていると思っております。
平沢 この問題は別に聞かせていただきますけど、あの、大臣の地元の真岡市ですね、真岡市の前の市長の福田さんですね、その福田さん御夫妻と、のところに大臣は2000年の12月16日に政策秘書の山田さんと御一緒に行かれましたですね。
山岡 11年前の話ですからですね、記憶は定かではありませんけども、色んなところに色んな人と行ってますが、しかし当時はですね、その福田さんは私の後援会長さんでございますから、家族と同じような付き合いでですね、えー、おうちにも事務所にも病院にも、至る所に度々行っていたと思います。いつ何時どこに行ったかまでは記憶にありません。
平沢 これはですね、その当時、この福田さんはその翌年の2001年に真岡の市長選挙に出て、4月当選するんですけども、その前の12月に、ここに12月16日と書いてあります、これ。で、この日に行かれてですね、そして、このメモはですね、書かれたのは、これ、政策秘書の山田さんらしいんですけども、山田さんが書かれたらしいと、その奥様の語証言ではですね、それで、最初、山岡先生からね、選挙にあなたが出られるなら私の秘書を派遣すると、それはあの、50万かける12の600万出してくれと山岡先生から言われたと。
ところが、それはあの、大変だということで、まあこの下のほうに訂正が入ったりなんか色々して、最終的に15万、毎月15万かける3年間、計540万ということで、
契約書を結ばれたと、こういうことなんです。契約書出して、次。
で、この契約書もですね、あの、直接もらうと法律的に色々問題になるからって言うんで、ニューワールドっていう大臣の関係の会社にこれを支払うってことで結ばれたということで、福田さん御夫妻が言っておられますけど、間違いないですか?
山岡 先生もご案内の通りですね、この選挙、いわんや私の後援会長さんの選挙です。しかも私のところはですね、残念ながら極めて保守的な地域で、自民党さんが圧倒的に強い地域です。その市長選挙、後援会長を立ててですね、まさに不退転の決意で私は臨んだわけでございます。
そういう点ではですね、その公設秘書のみならず、私設秘書もですね、あるいは後援会も、私自身も含めて、まさに総力を結集をしてですね、このほかの選挙もそうですが、(平沢「お金のこと聞いてるんです」)自腹を切ったってその選挙に臨むんです。
その選挙にあたってですね、私は候補者からお金をもらったということは一回もありません、どこの選挙においても。
平沢 あの、お金を全然もらってないってことを言っておられますけども、片やもらったと、いやあの、そういうことで契約書で、実際にニューワールドってのは大臣の関係会社ですけど、15万をかける27ヶ月払われてんです、これ。で、振込用紙とか何か全部残ってるんです、これ。ですから、払われたことは事実なんです。で、ここにコンサルタントって書いてありますけども、要するに選挙の関係でもらったって言うと問題になるから、コンサルタント料にしようって言うことで、このコンサルタントってことにした。
ところがコンサルタントといっても何にもコンサルタントの実態がないっていうんで、こうおかしいじゃないかっていうことを言ったらですね、誰に言ったかっていうと、政策秘書の山田さんっていう方に言ったら、あわててですね、何かレポートみたいなのを5冊送ってきたと。その、それが2002年の暮れ。そのレポートのほとんどが他の論文の盗作であると。こういうことが福田さんの御夫妻のお話で明らかになったんですけども、大臣、それ、違いますか? (会場から「めちゃくちゃですよ」「国家公安委員長」など多数の発言。)(続く)