総理は信念を捨てたんですか 12月5日 衆議院予算委員会 遠山清彦氏(公明)3 |
動画:http://www.youtube.com/watch?v=jTW3_pvBse4
質問 遠山清彦氏(公明党)
答弁 野田佳彦内閣総理大臣
遠山 (承前)それは、ひとつは、小沢さんの問題は既に司法手続きに入っているから、政治が動いて司法の判断に影響を与えるのはいかがなものかっていうことなんです。それから、もうひとつ、総理がよくおっしゃるのは、国会で証人喚問するかどうかというのは国会の中でお決めをいただきたいと、こういう二つなんですね。総理、今もこの考え方に固執されてるんですか?
野田内閣総理大臣 あの、固執というか、基本的にはあの、今ご指摘のあった考え方を持っております。
遠山 総理、私あの、総理の過去の発言を調べさせていただきました。そうしたところ、2005年、ま、今から6年前、ちょうど6年前ですね、12月21日、総理が民主党の国対委員長だった時にですね、当時国会では耐震強度偽装問題が大きなテーマになっておりました。で、その時の記者会見で、総理、こうおっしゃってるんですね。そのまま引用します。ちなみにこれは民主党のホームページでも検索すれば出てきます。
「国会も、司直が動き出したからと言って」ま、司直ってのは司法ですね。「手をこまねいて見ているのではなく、いささかも手を緩めることなく、全容の解明と責任の所在の明確化をしっかりと行なっていくべき。国権の最高機関」すなわち国会です。「国権の最高機関が、司直が動いたからと言って、遠慮するというのはおかしい」(会場「そうだ」)「今までは、民間の方はどんどんと参考人や証人で国会に招いた。政府がらみになってくると」まさに今政府がらみですね。「あるいは、政治家がからんでくると、急に参考人や証人喚問に否定的になってくるというのは、これは不自然だとしか思えない。政府や政治家こそ説明責任を果たすべきである」
こう堂々とおっしゃっております。非常に正論だと思っております。
しかし総理、総理は、与党になって、そして今総理大臣になって、このお考えを捨てたんですか? 捨てたんだったら、今国民にはっきりと、捨てましたと言って下さい。捨ててないんだったら、どうして、過去の発言と今の発言がこう違うのか、ご説明をいただきたいと思います。
野田 いやあのー、基本的にはそういったことはですね、私は今も原則としてはそう思ってます。ただ、あの、今回の、小沢あ、あ、その、一郎、議員の問題ってのは、検察が相当期間、色々と検討した中でも起訴しなかった中で、検察審によって強制起訴になったという、そういうひとつのケースであるということと、司直が動き出したという段階じゃなくて、今裁判、訴訟が進行中であると、いう段階の話も含めて、今私は先ほど来申し上げてる通り、これは司法の動きを今は注目すべきであるという基本的な立場でございます。
遠山 えー、時間がなくなりました。世論調査、ま、だけがすべてではありませんけれども、国民の圧倒的多数が、小沢元代表の議員辞職を求めております。その理由は間違いなく政治倫理の問題、お金の疑惑の問題だと思っております。そして、司直が動いていると言っても、国会は国権の最高機関として、十分な説明責任を求めていくのだと言う立場から、委員長に改めて私からも小沢元代表の当委員会への証人喚問を求め、私の質疑を終わりたいと思います。(拍手)
委員長 引き続き協議いたします。