自民党本部駐車場用地の無断使用 12月5日 衆議院予算委員会 村越祐民氏(民主)1 |
動画:http://www.youtube.com/watch?v=INNZvKOIMkQ
質問 村越祐民氏(民主党)
答弁 田中一穂財務省理財局長
鬼塚誠衆議院事務総長
委員長 次に、村越祐民君。
村越 委員長。
委員長 村越君。
村越 えー、民主党の村越祐民でございます。質問の機会をいただきましてありがとうございます。
本日は、私は自民党の土地不法占拠問題について(会場「おー」)質問をさせていただきたいというふうに思います。またあの、このパネルをご覧いただきたいと思います。
えー、ま、あの、国民の皆さんは、国会でですね、このような質問ばかりがですね、取り上げられていることを望んでおられないというふうには思いますけれども、ま、これ重大な問題でございますので、議論をさせていただきたいと思います。
まずこの千代田区永田町1丁目、19の13と14という土地が、この自由民主会館という、自民党の本部が建っている土地でございますけれども、ま、これはかねてから両院で既に取り上げられていたように、ま、年間8970万円の賃料を自民党が国に支払って借りている土地でございます。ま、3306.8平方メートルの土地でございます。
ま、これに関しては、かねてから議論がされてきましたけれども、まあ、東京オリンピックの際に道路を拡幅するということで、自民党の本部が移動する際に、言ってみれば、国会で、お手盛りでこの政令を改正をして、当時まあ、政党助成制度がありませんでしたので、政党が法人格を持てないということで、まあ言ってみれば無理繰り財団法人自由民主会館というものを作って、えーまあ、そういうものを借り受けられるようにしたということで、ま、これに関しては、ま、色んな問題がありますので、後の議論に譲るとして、私は本日はこの白い点線で囲まれている三角形の土地に関して、主に議論をさせていただきたいというふうに思います。
まあこれは千代田区永田町1丁目19番に1320.02平方メートルの土地でありまして、これも同じく1964年から、自民党が事実上この写真のように本部の土地の一部として使っているということであります。
ま、ところが、あー、報道によりますと、賃料を一切払っておらずに、1964年以来47年間自民党が使い続けてるということでありまして、まさにこれは55年体制の因習であろうというふうに思います。今この国会でまさに復興をどうして行こうかと、そのためにどうやって財源を捻出していこうかという議論をまさに与野党を超えて議論をしていかなければいけない時に、やはり自民党の皆さんにおかれましては、まずやっぱり足元の問題からきちっとしてもらいたい。天下国家を論ずる以前の問題じゃないかというふうに私は思います。(会場「そうだ」)
この問題に関して、まずですね、11月の1日に、石原自民党幹事長が、役員後の記者会見で、えー、おっしゃったことをまず読み上げたいというふうに思います。お手元にお配りをしているというふうに思います。これはちなみに自民党のホームページからそのまま抜粋したものでございます。
えー、記者の方からこういう問いがあります。「一部報道で、自民党本部の駐車場に関する記事が掲載されていますが、今後の対応をお聞かせ下さい」という問いに対して、石原幹事長は、「一部報道があったことについて、私が調べてきたことで言いますと、使用に正当性があるのかないのか、使用が無償であることが合理的なのかどうかの二点だと思います。正当性については従来からお話していますが、党本部側より衆議院事務総長に対する使用の申し入れが為され、それに基づいて衆議院側が使用を認めてきている。そして、衆議院議員がそこに車を駐めているので私は問題ないと考えています。有償・無償については、国会議員が諸官庁や駐車場として使用するのであれば、無償ということには合理性がつくのではないかと思います。私は東京都連の会長も兼務していますが、東京都連の宣伝カーはそちらには絶対に止めないようにとの指示を、絶えず、きめ細かく出してきました」
それに対して記者の方が、「今後この取り決めは継続するということですか」石原幹事長はそれに対して「はい」と答えておられます。
で、私は、この石原幹事長の発言というのは、事実と異なる内容を含んでいるんじゃないかというふうに考えています。まあ今日はこれを質問の中で明らかにしていきたいというふうに思います。
まず最初にお伺いしたいのは、ま、この三角形の当該土地に関してですけれども、ま、国有財産ということで間違いがないんだと思います。で、この三角形の土地の所管は衆議院の所管ということでよろしいんでしょうか? また、この当該土地は、国有財産方で言うところのいわゆる行政財産に当たるのかどうか。ま、国有財産の最終監督権限というのは、あの、財務省にあると、財務大臣にあるということで、その監督官庁たる財務省にまずお伺いをしたいと思います。
田中財務省理財局長 お答え致したいと思います。お尋ねの財産につきましては、衆議院が所管致します行政財産であるということでございます。
村越 えー、間違いなく、衆議院のこの三角形の土地は衆議院の土地だということであります。えーと、国有財産法のまあ所管になるということですけれども、国有財産法の第18条第1項によれば、えー、よろしいですか、行政財産は貸付、交換し、売り払い、譲与し、信託し、もしくは出資の目的とし、または私権を設定することができないということになってます。
で、その国有財産法の、えー、この第18条の第2項から、えー、その1号から6号まで、この、その、例外規定が書いてあるわけですけれども、主にこの例外規定の主体というのは、ま、国だったり、地方公共団体だったり、あるいは鉄道や道路、公共性の高いものに限られているわけでありまして、およそ政党が国の土地を貸し付けてもらうという事は、この法律からは読み取れない訳であります。
ま、そこで財務省に再びお伺いをしたいんですが、行政財産を政党の本部用地として使用許可をすること、あるいは無償で使用すること、そういったものを許可することっていうのが妥当かどうか、お伺いをしたいと思います。
田中 お答えを致します。国有財産法第18条第6項におきまして、行政財産はその用途または目的を妨げない限度において、その使用または収益を許可することができるとされておりますが、この場合、財政法第9条第1項の規定に基づき、法律に特別の定めがある場合を除いて、適正な対価の支払いが必要でございます。仮に、一般論でございますが、政党本部用地につきまして、行政財産の使用を許可するとした場合には、法律に特別の定めがないことから、適正な対価の支払いが必要になるものと考えております。(会場少しどよめく。)
村越 自民党の皆さん、今の理財局長の答弁をお聞きになりましたでしょうか。で、肝心な部分でありますけれども、ま、先ほど私が石原幹事長の会見の中身を読み上げましたけれども、石原幹事長は、衆議院がこの三角形の土地に関して使用を認めたというふうに会見でおっしゃってますけれども、今度は衆議院にお伺いしますが、どの様な経緯で自民党はこの土地を駐車場として利用するに至ったのか、お答えをいただきたいと思います。
鬼塚衆議院事務総長 お答え申し上げます。過去の国有財産使用許可書の交付状況を確認しましたが、自由民主党に対しまして、自由民主党の本部用地として使用許可が行なわれた事実は確認できませんでした。(会場騒然)
村越 今お聞きになりましたか。衆議院が使用許可をこの三角形の土地に関してしたことがないという答弁でした。もう本当にあの驚くばかりのお話だと思います。まさに自民党は47年間に亘って、言ってみれば占有屋まがいのことをやってきた、不法占拠してきたことに、文字通りなるわけです。まさに当時の政権与党の威光をちらつかせて、そういうことを、ただで使ってきたと、ま、そういうことですよね。
で、さらにお伺いしますけれども、じゃ、許可を衆議院がされてないということであれば、当然ながら、衆議院はですね、自民党から本部用地として賃料、ま、貸してないんだから賃料という言い方はおかしいですけれども、使用料を受け取ったことがあるかどうか、衆議院にお尋ねを致します。
鬼塚 お答え致します。自由民主党の本部用地として賃料・使用料の支払いを受けた事はございません。(会場「えー!?」)
村越 つまり自民党はですね、事実上、繰り返しになりますけれども、無許可で、なおかつただで、1964年以来、ずっとこれを使い続けてきたことが白日の下にさらされたわけであります。あの、パネルの裏をお願いします。
この、あの、パネルをご覧いただきたいと思います。これはあの、表の通りからこの土地の撮影をしたものでございます。自民党の街宣車が止まってます。あさかぜ号というらしいですけれども、まあ私が知る限り、報道でも、ま、これは明らかになってることですけれども、反復継続してこの街宣車が個々に止められています。おそらく同僚・所詮パイ議員の皆さんもご覧になったことがあると思います。
で、先ほど私が読み上げた石原幹事長は会見でですね、衆議院議員がこの土地に車を止めるのであれば問題ないというふうにおっしゃっていたわけですけれども、まあこのように事実上門が閉まっていて、南京錠がかかってるんですけれども、外から一切入れないようになっているわけです。ま、最初の写真でご覧になったように、この自民党の財務省から借りている土地の門からでなければ行けないようになってますし、この白い線が地べたにしいてあって、ど、車を誘導するように、奥に誘導するようになってます。で、つまり衆議院の土地であるのにも関わらず自民党の関係者しかここは事実上利用できないわけです。
で、たとえば、衆議院議員であるけれども自民党員ではない不肖私のような人間が登院をする際にこの駐車場に止めさせていただいてですね、えー、帰りに自民党の並びの鰻屋さんとかコンビニを使おうと思ったって、これ、かなわないわけです。これは、どう考えてもおかしいですよね。衆議院の土地なんですから。
で、さらにですね、あの、この衆議院議員会館案内というの、これ、あの、皆さん、よくご覧になったことがあると思います。ま、これはあの、どの事務所にも配布をされているものですけれども、まあこの中には、議員会館にまつわる駐車場の使用についていくつかのことが書いてあります。えー、27ページ以降ですけど、まず地下駐車場の使用方法について、それから仮設駐車場の使用について、それから臨時駐車場の使用について、それから溜池山王側待機車両等スペースの使用について、それから山王坂側玄関前車両スペースの使用について。ま、いくつかの駐車場の利用方法に関して手引きが書いてあるんですが、そのすべての項目に、宣伝車等の乗り入れおよび駐車はできませんと書いてあります。(会場「えー」)
ま、つまり、およそ衆議院の土地に、街宣車を止めてくれるなという指針を出しているわけですけれども、そうだとすればこの衆議院の三角形の土地にも街宣車を止めるっていうのは私はおかしいんじゃないかというふうに思います。まさに他の駐車場と同様の運用が為されてしかるべきなんじゃないかというふうに思います。
で、この土地の管理は衆議院の所管ということですから、衆議院にさらにお伺いをしたいんですけれども、まあこの公用車以外の車両ですね、こういうあさかぜ号とか、あるいは、ああ、まあ、お客さんの車とか、そういう類が反復継続して駐車されている状況で、ま……(続く)