7月21日参院予算委 山谷えり子氏の質問 午後 3 北朝鮮拉致実行犯関連団体への献金問題 増元氏の証 |
平成23年7月21日 参院予算委 山谷えり子氏の質問 午後 3
北朝鮮拉致実行犯親族関連団体への巨額献金問題
家族会事務局長 増元照明氏の証言
動画リンク:
http://www.youtube.com/watch?v=gD9k5dSKnac
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山谷 よくそう平気で嘘をおつきになられる。あきれております。今日家族会の事務局長の増元さんに来ていただいております。増元さん、今のやり取りをお聞きになられて、いかがですか?
前田委員長 増元照明参考人。
増元 家族会の事務局長をやらしていただいております増元です。まずこの場で発言の機会をいただいた山谷先生、そして委員会の皆様にお礼を申し上げます。さらに、先般訪米で、家族会、救う会、訪米した際ご同行いただいた平沼議連会長、そして国会議員の皆様、さらに政府から副大臣も、拉致担当の副大臣もご同行いただき、そして在米大使館はじめ、政府の方たちにご尽力いただいて、一定の目的を達し、いくらかの成果を得たことを非常に感謝申し上げたいと思います。
それはさておきながら、私たち家族会が結成されたのは平成9年です。それ以降私たちは、日本の社会の闇というか、政治の闇というか、そういったものに翻弄され、そして痛めつけられて、この13年という長い年月を過ごし、いまだに家族を取り戻すことさえできない状況なんです。
その闇というのは、なぜかわかりませんけれども、私たちが北朝鮮に拉致された家族を取り戻してほしいという気持ちを訴えているその横で、赤い旗を振った人たちが、強制連行の人たちはどうするんだとか、北朝鮮に対し朝鮮半島に対して私たちがやったことをどう考えるんだとか、私たちのほうに対して非難の言葉を投げかけられました。それが本当なんでしょうか? 私たちの願いは家族が本当に、家族として日本で、この繁栄した日本で、彼らがいまだに享受していないこの日本の繁栄を一緒に過ごしていたいという思いだけなのに、果たしてそれがイデオロギーの言葉で打ち消されるような状況が、本当に我が国のあり方なんでしょうか、という思いで戦って参りました。
そしていまだにこの拉致問題に対しては、イデオロギーで反対される方、沈静化される方がまだいらっしゃいます。でも、その中でも、今回この私たちが訪米する前に産経新聞に掲載されました、菅総理の資金管理団体からこの市民の会・市民の党への、市民の会の献金問題、本当に、これはあっていいものだろうか、これが私たちがこれまで戦ってきて、そしてようやく北朝鮮金正日総書記に拉致を認めさせる流れを作った、この流れの中で、再びまた私たちが戦わなければならない闇が生じているのではないかという危惧を、私は今現在考えております。
昨日拉致被害者家族の代表、それから前代表夫人とお話をすることができました。代表は、この拉致問題を政争の具ではなくて本当に解決するために皆さんで一緒になってやっていただきたい、それだけなんだということをおっしゃっておられました。早紀江さんは、何を信じていいのかわからないよねっていうふうにおっしゃいました。この報道を聞いて、本当に私たちの家族を取り戻してくれる政府であるのかどうか、信じていいのかどうか、この報道を聞いて吐き気がするほど、もう具合が悪くなったというふうにおっしゃっておられます。
総理は、先ほどの山谷議員の質問の中にもありましたシンガンスの事件で、江田法務大臣とともに、助命、それから釈放嘆願書に署名されておられました。その時のお話として、うかつであったというお詫びをされました。家族会、そして私たちは、過去のことは問わない、もう、被害者救出のために、ともに一生懸命やっていただければそれでいいということで、あの時には了承いたしました。
それが、平成19年21年の間に、総理の管理、資金管理団体から、このような、有本、失礼、石岡亨さんや松木薫さんを拉致した実行犯の、しかもその実行犯である森順子さんの息子、この方たちが日本に帰って来られております。彼らはおそらく自由な発言権を持っておられますし、自由な意志を持っておられますから、この日本で立候補することも自由でしょう。しかし、彼らはいまだにこの拉致の問題に関して彼らが行ってきたことを明確にしていないということは、彼らは未だに北朝鮮で受けた教育、そして彼らがこれまで行ってきた日本革命というその思いを、まだ一心に持っておられる方たちだと思います。
それを知っていらっしゃらなかったとしても、その方たちを擁立した団体に対して、総理の団体から、資金管理団体から、多額の献金がなされているということ、これは、我が国のためにも明確にしていただかなければならないと思っています。
私の父は9年前に、日本を信じると言って死んでいきました。その日本というのは、どういう日本なんでしょうか。30数年間も、日本国民が拉致されて、いまだに取り戻していない、その弱い日本ではなかったはずです。父が信じた日本というのは、すぐ、私たちの家族、国民の命を救出できるような国を、それを信じて死んでいったんだと思います。
そういう国作りを皆さんにしていただきたいし、そういう国であるということを国民の前に知らしめていただきたい。
私の姉は、拉致されて33年になります。彼女の人生33年間、本当にあの北朝鮮というむごい土地で暮らさなければなりませんでした。その彼らのむごい人生を送らなければならなかった代償、それは、何だったんでしょうか。彼女たちに私は、自分の人生は無駄だったというふうには感じてほしくありません。彼女たちが、彼女たちの犠牲によって、この国が強い国でまともな国であるという、そういう国にしていけるような状況になったということを、拉致被害者皆さんのおかげで、この国が本当に日本であるための流れを作ったんだという、その思いを彼らに感じていただきたいんです。
彼らの犠牲を無駄にしていただきたくない。その思いが非常に強い、現在であります。
先ほどから総理は一応、分からなかったとか、知らなかったとかおっしゃいました。これはシンガンスの時と一緒でしょう。過去は問いません。しかし、二度目のこういうような状況に対して、やはり総理として明確に、国民の前に、その意志と、その意図を、明確にしていただくことが、この国が今後どのような国になるのかということを、国民の皆さんにも考えていただくよい機会になると私は考えております。
最後に、お願いですが、このブルーリボンバッジは、北朝鮮いじめのシンボルではありません。北朝鮮に対する圧力をかけようというシンボルではありません。拉致被害者を、北朝鮮にいて、そして今なお故郷に帰りたいという思いを胸にしている拉致被害者を救出したい、助けてあげたいというシンボルです。是非国会議員の皆さんにも、多くの皆さんがこのブルーリボンバッジをつけていただいて、そして、毎朝このブルーリボンバッジをつけることによって、今現在も北朝鮮に多くの、100人以上と言われる多くの拉致被害者が存在し、日本へ救出されることを、日本の救出を待っているという現実を、いつも考えていただきたいんです。
確かに日本では大きな問題やそして色々な問題が存在しています。その中で皆様方もお忙しいでしょうけれども、この拉致という問題は解決されていない問題であるということ、そして、国民の命がかかっているという問題であるということ、国民が今助けを求めているという問題であるということを、国会議員の先生方は是非毎日、ブルーリボンバッジをつけることによって考えて、そして色々なことを皆さんでご議論いただきたいと思っております。
今日は僭越ながらこの場でこのような話をさせていただき、ありがとうございました。