法務政務官と北朝鮮・極左団体市民の党との関係 8月9日 衆院法務委員会 平沢勝栄氏の質問 2 |
1.空港などで逮捕状の出ている犯罪者の出国を止められずに逃がしてしまうケースについて法務省の対応を糺す。
2.黒岩宇洋法務大臣政務官と、北朝鮮の拉致実行犯親族と関係の深い極左団体市民の党との関係
動画:http://www.youtube.com/watch?v=3hvEYyXOluc
(19分19秒から終わりまで)
質問 平沢勝栄氏(自民党)
答弁 高宅茂法務省入国管理局長
黒岩宇洋法務大臣政務官
尾崎道明公安調査庁長官
西村泰彦警察庁警備局長
江田五月法務大臣
指名手配犯を入管で取り逃がし
平沢 次にもう時間ないから、入管に、局長来てますけど、入管局長、最近の報道にありましたけれども、警察の指名手配を入管の職員のミスか過失かで、今年になって既に4人、いわば見逃して外国に行かせてしまったと、出国させてしまったと、こういう報道が出てますけども、これは事実かどうか、それで過去はどうなのか、そしてこれを防ぐためにはどういう対応をこれから取るつもりなのか、それをちょっとお答えください。
高宅入国管理局長 お答えいたします。まず、逮捕状が発布されていまして出国確認留保の対象になっている者、これを警察当局に通告することなく出国されてしまった件数、これが平成23年に、成田、中部、関空、合わせて4件ございますことは事実でございます。過去につきましては平成22年に成田出国で3件ございます。21年に、21年はございませんが20年に1件が確認されております。これはシステム上審査の画面に出国確認該当者であるということは表示されるわけでございますが、これを不注意で見落としたという、あってはならない件でございます。
で、これの再発防止でございますが、まず一つは入国管理行政に携わる職員が水際対策とともに出国確認の重要性ということを認識することが必要であるということで、リスト登載の確認を確実に行うような、あるいは基本に忠実な業務遂行の徹底を当局に通知文書を発出したところでございます。さらに、実際に発生した空港の担当者、審査担当の責任者を呼びまして、個別に再発防止の徹底を指導しております。さらに具体的にミスが起きないようなシステムの改修につきましても、現在検討しておりまして、9月中にもシステムの改修を実施したいと思っております。これらの措置を通じまして、緊張感を持って見落とし事案の再発を確実に防止していきたいと、このように思っております。
(平沢 過去にはどのくらい?)
高宅 過去には平成22年に逮捕状が付されて通報しなかったのが3件ございます。それから21年にはございませんが、20年に1件という形でございます。
平沢 じゃあ大臣にお聞きします。去年も3人が逮捕状が出ているにも関わらず空港で逃がしてしまった、今年4人逃がしてしまった、これで報道されて問題になったら今から色んな対策を講じると、おかしくないですか? 何で去年逃げられたときに、去年から一生懸命対策を取らないんですか? おかしいじゃないですか。大臣、答えてください。
江田 これは申し訳ありませんと言うほかありません。督励してしっかりと対応…システムをですね、こうやったらより注意しやすいというようなシステムを改革するようなこともあるので、精一杯努力するように指示をいたします。
平沢 じゃあ、大臣是非お願いしたいと思います。
黒岩法務政務官と市民の党
代表は30年間革命一筋の毛沢東・マルクス・レーニン主義者
次は黒岩政務官にお聞きしたいと思います。
昨日も予算委員会で市民の党の関係がいろいろと出ていましたけど、この問題についてはこの法務委員会で同僚の河井議員、それから柴山議員が聞いているわけですけどね、市民の党っていうのは、代表は斉藤まさしっていう人物ですよね。これは予算委員会でも出てますけど。
で、この斉藤まさしっていうのは、ここに座談会があるんですけども、この座談会で言ってるのは、何て言ってるかというと、自分の目的は革命であると、毛沢東思想そしてマルクス・レーニン主義に基づいて革命を起こすことが目的であると、で、私は30年来、菅さん、菅総理とは30年来の友人だそうですけど、30年来革命以外考えたことないということも座談会の中で出てきます。そして、この人がね、斉藤まさしという人が出している『新生』という機関紙、この機関紙には、ポル・ポトだとか、フィリピンの革命勢力だとか、北朝鮮のよど号犯人だとかの寄稿というかね、論文も掲載されている。おそらく、いわば共感しているからでしょう、そういった記事も掲載されています。
そして、この前から出ているように、市民の党の公認候補が今年の三鷹ですか、市議会議員でハイジャック犯の息子の森大志を公認候補として立てたと。で、この市民の党の所属の二人の議員が、平成14年ですか、横浜市議会で議長席を6時間にわたって占拠して除名されたというようなことやら、色々あるわけですけれども、それで、この市民の党が色んな形で選挙をね、黒岩議員も含めて色んな議員の選挙応援をしている。そしてお金のやり取りも、この斉藤まさしなる者は政権交代をめざす市民の会というのを作ってますけど、実質はこの斉藤まさしの会ですよ、これといわば資金のやり取りも黒岩さんの名前を冠した「越後の暴れん坊」という政治団体がある。あなたは知らない知らないということで、この前逃げてましたけれども、そういったことがある。
そこでもう一回確認します。あなたと斉藤まさしっていうのはどういう関係なんですか?
黒岩法務大臣政務官 以前も答弁させていただきましたけれども、私も選挙の際には色々なボランティア団体とか様々な人たちから応援をいただいている、その中にこの市民の党という政治団体の関係の人たちもいたということは承知をいたしております。過去に代表である斉藤さんとはボランティア選挙等ではお会いしたということで、面識はありますけれども、そういった中で応援をいただいたということは私としても承知をしております。
平沢 前回の答弁と違いますね。前回は、あなた何て答えたか知ってます? 選挙応援がないことを証明することもなかなか困難ですので、これについて否定し切れるのかと言ったら、そうだとはなかなか言い切れないと、何言ってるか分かりにくかったけど、そういう答弁されてるんですよ。前回の答弁と違うじゃないですか。今はあなたは、市民の党から応援をもらったと言ってる。前回は応援をもらったか応援をもらってないかわからないって言ってる。前回と違いますよ。
黒岩 趣旨としては同じ趣旨で申し上げたつもりです。今申し上げたように色んなボランティアや色んな勝手連の方から応援いただいているんで、それは一個一個私が候補者として詳細まで把握はできませんけれども、色んな方が応援されてるということのひとつだと思っております。
法務政務官の父はBUND(共産主義者同盟)のリーダーだった
平沢 言うまでもなく、斉藤まさしがね、これは選挙手伝うことで有名なんですけれども、斉藤まさしがある雑誌で荒岱介と、これはBUNDのリーダーですよ。BUNDというのは共産主義者同盟、そこからどんどん分かれていくわけですよ、それで分かれていって、よど号のハイジャック犯だとか日本赤軍だとか共産同戦旗派だとか、色んなほうに分かれてくんですけど、このBUNDのいわば代表でもある荒岱介と斉藤まさしが対談してるんです。その中で何て言ってるかというと、荒岱介がこういうことを聞いてるんです。斉藤さんは選挙で色んな人を当選させてきましたということで、どんな人だと聞いたらね、全部言うとつながりがばれちゃうからって、これは斉藤の発言ですよ。全部言うとつながりがばれちゃうからと。で、その中に、たとえば新潟の黒岩宇洋君とかね、こう言ってるんです。荒岱介、BUNDの荒岱介が何て言っているかというと、BUNDの黒岩卓夫さんの息子さんですねと、こう言ってる。これ事実ですか?
黒岩 私その対談は承知しておりませんし、私、そのBUNDというもの自体の存在も、今平沢委員がおっしゃった日本語名等詳しくは存じ上げておりません。そして今おっしゃったのは私の父の名前が出てきたようですけれども、その直接の関連性というのは私も全く承知しておりませんので、それについて今ここで詳細に何かを言及するということはできません。
平沢 お父さんのことは、それは個人個人だからいいんだけれども、あなたは今法務政務官という公安調査庁の上にあるから私は聞いてるんです。公安調査庁を統括する立場にあるから聞いてるんです。だから、たとえばお父さんの…お父さんはBUNDだったんでしょ。それはね、お父さんはBUNDだったんでしょ?
黒岩 それについては、何を定義で何があるというようなことが、ちょっと私、そこら辺は詳細に精査していただきますけれども、今の委員の質問に対して、であるかどうかというのは、今の時点では私は承知をしておりません。
平沢 私もこれはこういうところで言うのはあまり本意じゃないんですけど、やっぱりあなたは公安調査庁を統括する立場だから言わせていただく。これはあなたのお父さんが書かれた本なんです。で、あなたのお父さんの書かれた本の中に、安保闘争の頃ですけどね、BUNDの本郷細胞のメンバーになったと、はっきり書いてあるんですよ。だから、この荒岱介が言ってるだけじゃないんです。あなたのお父さんが書かれた本の中にBUNDの細胞に入ったということが書かれてる。だから聞いているんです。
黒岩 父が学生運動を当時していたということは、私も息子として聞いておりますけれども、ただ、それは私は父と当然別人格でありますし、私は東京に出てきて自分が学校に入って、少なくともそういった、父と当時の主義主張何かを教えを乞うたこともありませんし、自分は自分として物事を考えてきたというつもりであります。そのことは強くここで申させていただきたいと思います。
国旗を引き摺り下ろし議長席を占拠して横浜市議を除名された市民の党議員は「功績でかいよ」
平沢 しかしね、政務官ね、あなたこの前柴山委員があなたのホームページのことを紹介してたでしょ。あなたは井上桜という横浜の市議会議員やってた市民の党の議員ね、そこから139万円をもらったことがある。このお金のやり取りも端数を含めて不自然だなと思いますけども、その井上桜が、与那原寛子という二人の議員が、平成14年横浜市議会で日の丸が掲揚してあったら、それは横浜の議院運営委員会で決ったわけですよ、掲示をしてたらそれはとんでもないということで、それをいわば剥しにかかってね、取りにかかって日の丸を、それで議長席を6時間にわたって占拠した、そのことについてあなたはブログで紹介して、その中であなたは何て言ってるかというと、こういう形で国歌の斉唱や国旗掲揚が規定されているのはとんでもないことだということを言って、その後にね、二人は当然除名された、除名について何てあなたは言ってるかというと、有権者から付託を受けた議員という身分を議会の多数決で剥奪するという、およそ民主主義を崩壊させ(かね)ない暴挙、こういうふうに言ってるんです。だからただちにあなたは井上桜に電話したと。それで井上桜に「あなたの功績はでかいよ」と言ったら喜んでたと、こう書いてある。何の功績があるんですか、井上桜に。
黒岩 これ前回私答弁いたしましたけれども、前回の委員会で平沢委員がお持ちのその内容だけは指摘されましたけれども、全体の流れがありまして、私は少なくとも議会での二議員の行動については、これはよくないことだと、当然これは批判されるべきことだと、それをまず前置きとしてですね、それで私が指摘したかったのは、当時私は無所属の議員でありました。私の記憶では各種議会において議員という身分が除名という形で剥奪されたケースが初めてだと聞きましたので、これは大変少数会派の、ないしは少数政党の、ないしは無所属の人間にとっては、かなり厳しい内容であるということを問題提起をさせていただきました。ただ、今後段のそういったやり取りについては、私自身はこの前申し上げましたけれども、国旗国歌については最大限の敬意を表し、国歌も大きな声で歌いますし、国旗についても敬意を表して敬礼をさせていただいており、このような私の今までの思いや今までの行動に対していささか以上の誤解と言いますか、そういったものが生じるといった限りにおいては、私も深く反省し、そういった姿勢ではないんだということをこの前申し上げさせていただきました。ですからそれは今から9年前ですけれども、その時の私の文章というのは、今言った私の考えや行動については軽率な表現をしたということは、私は反省をしております。
平沢 過ちがあったら、やっぱり反省すればいいんですよ。それで今、議員の除名っていうのは前例がないって言ったけど、国会もあるんですよ、あなたは前例がないって言ったけど。確かね、川上貫一(日本共産党所属の衆議院議員)が除名されてるんです。ですから、国会だって除名があるんです。それであなたはこのホームページか何かでは、これは大変いいことをやったようなことを書いて、それで身分を剥奪するほうがおかしい、おかしいって言っているけれども、二人の議員が実力で選挙して議事進行を妨げたと、これ、一歩議会の外に出たら逮捕されるケースですよ。犯罪ですよ。議会の中だから逮捕されてないんですよ。そんなことを、過去のことだと言っても、あなたは一生懸命賞賛してる、これを書いているのを見ると賞賛してる、これはやっぱりおかしいでしょう。もう一回あなたどうぞ。
黒岩 改めるところは改めろということについては、私もその思いであります。私は少数会派として、行動というのは、それについてはある意味議会では頑張ってほしいと当時思ったと思いますけども、確かに功績とかそういう意味は筋違いだったもので、それは本当に撤回という意味で、今ホームページも撤回しておりますし、もちろんその行動自体も、今委員のおっしゃる通り、対外的にも説明できるものでは到底ありませんので、私はやっぱりこれからはこういうことに対しては、もっともっと厳しい姿勢をしっかりと示していかなければいけないと、そう深く思っております。
暴力革命を標榜し、北朝鮮とつながる市民の党は公安調査庁と警察の監視対象
平沢 今日は公安調査庁と警察庁に来てもらってますけども、この市民の党ね、先ほどから言ってますようにリーダーは斉藤まさし、別名酒井剛、この男はね、選挙で色んな議員の選挙を手伝ってるみたいだけれども、菅さんとは30年以来の友人、しかし何度も言いますけれども、この論文の中では革命が目的だということを終始一貫して言っている。選挙は革命の手段であると、だから応援するんだと、こう言ってる。そして北朝鮮とはズブズブの関係にある。ポル・ポトともズブズブの関係にある。だってあれ載せてんだから、そういった関係にある。そして北朝鮮のハイジャック犯の関係者を公認候補として立てている。こういった色んな関係があるわけだけど、今日は公安調査庁、来てると思いますけども、当然市民の党およびその関係者っていうのは、当然視察対象になってるでしょうね。
尾崎公安調査庁長官 個別具体的な業務の内容につきましては、今後の業務遂行に差し支えるおそれがございますので、答弁を差し控えさせていただきたいと思いますけれども、よど号乗っ取り犯あるいは過激派勢力の動向等につきましては関心を持って調査に努めているところでございます。
平沢 この市民の党っていうのはですね、入ってる事務所はすぐ近くの平河町なんです。で、それを持ってたのはね、今その人は射殺されましたけど、持ってた人は北の大物なんです。北に対する送金王と呼ばれてた男なんです。その男が持ってたビルに市民の党は入ってたんです。そっからみんな応援をもらってたんですよ。それで、そこと資金のやり取りが色々とあるわけです。どう考えてもおかしいでしょ。警察庁、当然警察庁は見てるんでしょうね。
西村警察庁警備局長 警察の情報活動の内容に関しまして、個別具体的な団体や個人についてお答えすることは今後の警察活動に支障を生ずるおそれがありますので、答弁は差し控えさせていただきます。ただ、一般論として申し上げるならば、北朝鮮の動向やよど号グループの動向について、これに関係する団体や個人を含め、必要な情報を収集することは、警察として当然の責務だと考えております。また、暴力革命を標榜する団体や個人により違法行為が行われ、または行われるおそれがある場合に必要な情報を収集し、厳正に対処していくことも、警察として当然の責務であると認識しております。
平沢 今の警察庁の後段の説明を聞けば、当然視察対象ですよ、これ。まあ視察対象って具体的には言えないでしょう、公安調査庁も警察も。だけど、当然これ視察対象ですよ。それでその関連人物も、関係する人物も、当然これ視察対象になってくるんです。私も出鱈目言ってるんじゃない、私ももともとは警察の公安にいたことあるから、これよくわかる。言えないこともよくわかるけど、見てることは間違いない、それもわかる。そういうところとズブズブの関係にある。これはどう考えたって、国民は納得しませんよ。今北朝鮮との関係色々ある、そういった中で北朝鮮との関係の深い人物とズブズブの関係にあって、資金のやり取りもあって、そして選挙応援ももらってる。それで、その選挙応援について、その斉藤まさしなる人物は何て言っているかというと、繰り返しますけども、革命の手段だと、だから選挙応援するんだと、こう言ってる。その選挙応援を政務官はもらってる。今、政務官は公安調査庁のトップですよ。やっぱりおかしいと思いませんか? もう関係切ったほうがいいですか、もう一度。
黒岩 その資金については、これも何度も答弁させていただいてますけれども、その他団体の政治資金およびその主体的な運営には私は何ら関わりが持てておりませんので、それについては、どうこうは申し上げることはできません。ただ、先ほど委員のご指摘の通り、もちろんこの団体等との直接的な関係というのは今後はもちろん、私が聞くところによると、その関係政治団体ですか、その登録というのはもう移動届というのが出されてそんな関係なくなったと聞いておりますので、そのことはここで報告をさせていただきます。
平沢 じゃあ時間来ましたので、最後に大臣。やっぱりこういう色んな問題があるので、きちんと襟を正すべきだと思われませんか? こんなズブズブの関係っていうのはおかしいと思いませんか? 襟を正すべきじゃないかと思われませんか?
江田 ズブズブの関係って言うのが(平沢「今説明した通り」)よくわかりませんが、襟を正すべきところはもちろん委員にもこれからもご指摘いただいて、きっちり正していきたいと思います。
平沢 はい、時間来たので終わります。ありがとうございました。