パチンコ規制の大幅緩和、秘書給与二重取り 平成23年10月25日 衆院法務委 棚橋泰文氏 2 |
動画:http://www.youtube.com/watch?v=umPYS6jstfE
(承前)
平岡 私もだいぶ前の話なので、定かな記憶はございませんけれども、まあ日本と朝鮮半島全体との、えー、交流と言いますか、友好関係と言いますか、それを促進していこうという、そういう趣旨であったかというふうに、うろ覚えでありますけれども、理解をしています。
棚橋 この研究会に所属する議員が、私どもにとって決して許すことのできない拉致問題を軽視したり、あるいは北朝鮮との我が国の国益を損なう形での国交正常化を目指す、そのようなことはないと、大臣、断言できますか?
平岡 あの、もう、その、研究会でしたっけ? についてはですね、私も、だいぶ前の話なんで、今続いているかということも私は承知しておりませんし、最近は出たこともございませんのでですね、今どういう活動しているのかということについてはわかりませんので、私から何かこの研究会に対してどうこうということを言うのは差し控えさせていただきたいというふうに思います。
棚橋 大臣は、再三の質問の中で、北朝鮮の実質的影響下、支配下にあると言ってもいい朝鮮大学校の創立50周年に国会議員として唯一招かれて祝辞を述べたとのことですが、その事実は間違いございませんか?
平岡 あの、招かれたというか、ま、案内があって、先ほど申し上げたような末川博先生との関係もあったので、出席をさせていただいたと。出席をしたところで色んな方々が御挨拶をされた際に、私も促されて挨拶をしたという事実はございます。
棚橋 その挨拶の中で、朝鮮大学校創立50周年をお祝いする言葉はなかったんですね? 北朝鮮の支配下に事実上あるような大学校を、まさか日本国の、まして今法務大臣を務めているような方が、公安調査庁の監視下にあるような大学校の創立50周年をお祝いするような言葉を、まさか祝辞の中でおっしゃってませんよね?
平岡 えー、祝辞と言いますか、挨拶の中でですね、えー、具体的にどういう言葉を使ったかって言うのは覚えておりませんけれども、えー、私自身は、朝鮮大学校と私の母校の大先輩である末川博先生とのなりあい、係わり合いについて、お話をさせていただいたというふうに記憶をしております。
棚橋 あの、質問に答えてください。公安調査庁、これは一応、形式上あなたの部下ですよね。この公安調査庁が、この国の国益を、国民の生命・財産、これを守るために、簡単に言うと監視下に置いている朝鮮大学校、この50周年の式典にあなたは日本国の国会議員としてただひとり招かれ、そこで創立50周年、公安調査庁の監視下にあるような団体の創立50周年をお祝いするような挨拶をされましたか、されませんでしたか? イエス・ノーだけで答えていただいて結構です。そのような挨拶はしていない、したかもしれない、した、どうですか?
平岡 先ほど申し上げましたように、具体的にどういう言葉を使ったかということについては、私、あの、申し訳ないけども覚えておりません。それから、公安調査庁の監視下という言葉でありますけども、私の理解では調査対象になっているということであって、監視下という言葉が適切であるかわかりませんけれども、そこに行った時は私はあくまでも野党の一国会議員という立場で出ておりますので、公安調査庁と北朝鮮、え、朝鮮大学校との関係がですね、どういう関係にあるのかということについて、つぶさに承知しているわけでもございませんし、特に問題があったというふうには考えておりません。
棚橋 ちょっと驚きました。あの、与党であろうと野党であろうと、我が国の国益、まして、我々としては絶対許すべからざる拉致問題等があるわけですから、北朝鮮のような国の支配下、監視下、コントロール下にある団体かどうかぐらいは普通はわかるんじゃないですか?
まして、なぜあなたの選挙区でもない、わざわざそこにあなた一人が創立50周年のお祝いの会に行って祝辞を述べているんですか?
常識から考えると、ものすごく不自然じゃありませんか。
もう一度伺いますが、そこで50周年をお祝いされたのか、それとも50周年の祝賀会に招かれながらも、50周年おめでとうという言葉は一切言っていないのか。そこはちゃんとその団体の性質はわかっていてそういうことは避けたのか、この点をお答え下さい。
平岡 繰り返しになりますけれども、私がその場でですね、どういう言葉を使ったのかということについては、まあ、もう記憶がないということでございます。その点はですね、まあ御理解をいただきたいというふうに思います。私がひとりで行っていたということについて言えば、私はまあ、あの、えー、他の議員の人たちにも案内があっただろうし、まあその中で誰か来る人もいるだろうという、それぐらいの気持ちで行っておりましたので、私がわざわざひとりだけ選ばれて何か大きな役割を担わされて行くというような気持ちも持ってはいませんでした。
棚橋 あの、同じ質問を何度もさせないでください。公安調査庁の監視下にある北朝鮮の影響下にある朝鮮大学校創立50周年で、50周年おめでとうと祝辞を述べたのか述べていないのか、(平岡「覚えてないんだって」)もう一度お答え下さい。
平岡 ま、繰り返しになりますけども、まあ、覚えているか覚えてないかという問題ですから、覚えてないとしか言いようがないというふうに思います。
棚橋 と、否定はできないわけですね。普通お祝いの席に、特に何十周年というようなお祝いの席に招かれたら、まず枕詞で、○○学校何十周年おめでとうございますって言うのが常識だと思いますが、大臣はあまりそういう常識はお持ちではございませんか?
平岡 まあ普通はそういう挨拶されるだろうと思いますけども、さっきから言っているように、どういう言葉を使ったかということを覚えてないというふうに申し上げているところです。
棚橋 私はですね、一言一句ひとことも間違えることなく言ってくれと言っているわけじゃないんです。創立50周年おめでとうという趣旨のことを言っているかどうかですよ。そうするとですね、常識的には、平岡大臣、あなた自身があなた自身の行動あるいは人格を御存知でしょうが、創立50周年の会に招かれて、まず枕詞に創立50周年おめでとうというような人なのか人でないのか、それはあなたが一番よく御存知じゃないですか、自分自身のこと。どっちなんです。
逆に、創立50周年で招かれて言っていないという事は、逆に言うとこの団体は非常に危険な団体で、そういうことを言ってはいけないという、ある意味では非常に脇の固い大臣だったということになりますが、どっちです?
平岡 まあ、あー、棚橋さんの言っておられることもわからないではないですけれども、まあ覚えてないということが(と笑う)、えー、私の正直なところでございますので、まそれ以上ちょっと申し上げるのは差し控えたいと思います。
棚橋 もう一点だけ伺いますが、民主党娯楽産業健全育成会というもの、どうもこれはパチンコのようですが、ここに所属されていた記憶はございますか?
平岡 まあこれもだいぶ前の話になろうかというふうに思いますので、確かどなたか同僚議員から誘われて出た記憶はあります。ただ、もうずいぶん昔の話でありますし、その議員連盟で活動したというようなこともほとんどなかったんではないかというふうに記憶しております。
(ブログ筆者注:パチンコ・パチスロ業界紙『月刊グリーンべると』2006年1月27日号記事によると、同年1月24日に同会が衆議院第一議員会館で勉強会を開催、新役員を発表している。平岡議員はこの日の勉強会で常任幹事に選任されている。5年前というのは「ずいぶん昔」なんでしょうかね。「カジノとパチンコの論理学」というブログには、2008年2月現在の最新の名簿があり、そこでも平岡議員は常任幹事です。同会は2008年に政調会下の民主党の正式機関としてプロジェクトチームとして改編されています。)
棚橋 ちなみに私の入手した資料によれば、こう書いてありますが、もし間違っておれば、大臣訂正してください。「この議連の主目的はパチンコ店内での換金を認めることを法律上に明記する。パチンコの」これは「釘調整」と言うんですかね、「パチンコ店の自由裁量として、警察の指導対象から除外する。所管を警察庁から経済産業省に移す。警察による調査を簡略化する。一部店舗の営業許可取り消しの罰則がその法人すべての店舗に波及する規定は削除する。」見逃せということですね。「パチンコ店新規出店の障害になっている保護対象施設の対象を絞り、出店可能地域を広げる。」これは、私のこの得た情報は間違っておりますでしょうか? もし間違っておるようであれば、大臣、訂正してください。
平岡 えー、私の認識の中では、そういうことをやっていたという記憶は全くございません。従って、それが正しいのか正しくないのかということについても、私は申し上げる情報を持ち合わせておりません。
棚橋 では、大臣の法務大臣としての個人的感想を伺わせていただければ結構ですが、たとえばパチンコ店の所管を警察庁からはずすとか、あるいは、その、「釘調整」と言うんですか、これを警察の指導対象から除外するとか、これ、適切なことだと思いますか?
平岡 所管外のことなのでですね、えー、発言は控えさせていただきたいというふうに思います。
棚橋 えー、それでは、もう十分大臣に対する国民の評価は、この委員会でも下されていると思いますので、当初の質問の残りを質問させていただきます。
まずあの、大臣秘書官の問題ですが、改めて伺いますが、9月1日に公設秘書として採用されて、9月2日に大臣秘書官になったと。そういう理解でよろしいですね?
平岡 えー、採用日ということで言えば、9月1日に公設の秘書、9月2日に法務大臣秘書官ということになっているというふうに承知しています。
棚橋 そうすると、先ほど同僚議員の柴山議員から質問がありましたので、これは間違いないと思いますし、信用しておりますが、念のため確認いたしますと、この公設秘書の方、松本さんというんですか、唐津さんというんですか、は、衆議院議員の公設秘書としては一日分の給料をもらい、9月2日以降は大臣秘書官としての給料をもらい、ですから逆に言うと、衆議院議員の公設秘書としての給料は一日しかもらってないんですね。
平岡 えー、申し訳ありませんけれども、その辺のことについては私ちょっと情報を持ち合わせておりません。
棚橋 あのこれ、大臣の公設秘書ですよね、この方。他の議員、たとえば民主党所属の他の議員の公設秘書さんがどうだったかっていう話であれば、今の答弁でもわかるんですが、大臣の秘書さんですよね。今すぐお答えいただくわけにいきませんか。多少待ちますが。速記を止めていただければ。
平岡 (事務方から紙を受け取ってそれを見ながら)えー、これ自身は、あの、先ほどもちょっとお答えしましたけれども、えー、大臣秘書官の給与の取り扱いについては、先ほど御答弁申し上げたとおりでございます。なお、公設秘書については、えー、今、あー、聞いたところでは、まあ9月に1日勤務をし、一か月分の支給は受けているということでありますけれども、ま、これについては、先ほどの秘書官と同様、色々な調整があるのではないかというふうに思っています。
棚橋 9月の1日だけ勤務をして一か月分の給料をとりあえず受けたという理解でよろしいんですか? それとも、一日分しか受け取っていないということですか? お答え下さい。
平岡 えー、この給与の取り扱いについてはですね、私が、あの、決めるということではなくて、えー、衆議院の、えー、ほうで、決めていることでございますので、えー、そこは、あー、衆議院がどう考えるかということも聞いていただきたいというふうに思いますけれども、えー、事実として私が聞いているのは、えー、9月の一日勤務について1ヶ月の支給が行われているということでございます。
棚橋 おかしいじゃないですか。二重取りでしょう、それでは。9月は1日しか勤務しなくて、ついたち一日しか勤務しないで、一か月分の給料を、衆議院とはいえ国からもらい、9月2日からは法務大臣秘書官としての給料を国からもらってた。そういうことなんですか?