松原拉致担当副大臣は正式に任命されていなかった 10月28日 参院拉致特別委 山谷えり子氏 2 |
動画:http://www.youtube.com/watch?v=I35rnZMYlXg
松原 (承前)ということは、皆様に申し上げておきたいと思います。
二つ目の部分に関しては、その全面制裁ということでありますが、この制裁の議論は様々あると思います。しかし、先ほど私が申し上げましたように、実効性ある対話の土俵作りの中で、私は実効性ある対話を作るための全ての方策を考えるという野田さんの発言の中に、当然ですね、そういったものも含め、思いが入っているという認識を持っております。で、三番目の分野に関しては、これは朝鮮の高校の無償化の問題でありますが、北朝鮮の朝鮮高校無償化でありますが、これに関しても、家族会との対談・対話の中で野田さんは明快にですね、極めて厳格にこの問題はきちっと判断をしていきたいということで、その厳格という表現の中に私は野田総理の強い思いというものを感じているところであります。
山谷 厳格とか何とか、形容詞で政治は進みませんから、きちんとした具体的な政策を詰めていただきたいというふうに思います。
今特定失踪者は何人ぐらいいると山岡大臣は認識していらっしゃいますか?
山岡 あの、もちろんご案内の通りで正確にはつかめておりませんけど、今470人ぐらいというふうに認識しております。
山谷 470人というのは民間の特定失踪者問題調査会が調査した数でございます。政府が相談を受けたのはいくらでしょうか?
山岡 900件でございます。
山谷 それでですね、たとえば山本美保さんという昭和59年20歳で失踪した女性がいらっしゃるんですが、山梨県警が平成16年に、昭和59年に身元不明遺体があってDNA鑑定をしたところ山本美保さんと一致したという。ところがですね、これ御家族に聞いても、着衣も違うし、遺留品も違うし、写真も見せてもらってないのに、何でも見せたと警察が発表されてと、非常に不信感を持ってらっしゃるんですね。
特定失踪者問題を抱えられた、北朝鮮に拉致されたのではないかという濃厚な方たちがたくさんいらっしゃる、この会の捜査ですね、家族の捜査、もっと熱心にやっていただきたいんですが、いかがですか?
山岡 まああの、そのお話はですね、えー、私どもも、詳しく承知をしておりますが、えー、山梨県警等々においてもですね、引き続き誠意を持ってですね、この、おー、対応をするように今指導をしているところでございます。
山谷 朝鮮労働党と朝鮮総連と朝鮮学校の関係を教えてください。
山岡 ひと言で関係と、おー、言っても、表現が難しいんですが、まああの、おーーーー、(以下ずっとメモを見ながら)朝鮮総連と、朝鮮学校の関係とか、あるいは北朝鮮と、おー、朝鮮総連の関係と、ま、こんなふうに仕分けをして、えー、この答えを申し上げますと、まああの朝鮮総連と朝鮮学校と、これはですね、あの、この総連は学校に対して、民族教育、愛族愛国運動の生命線と、こう位置付けて、えー、北朝鮮、朝鮮総連に貢献しうる人材の育成に取り組んでいると、認識をしております。
で、朝鮮総連の影響はまたですね、朝鮮学校の教育内容や人事・財政にも及んでいると。えー、さらに朝鮮学校の教育内容については、えー、朝鮮総連の傘下団体である学友書房が作成した教科書を使用をしてですね、北朝鮮の発展振りや、金正日というのか、ジョンイル総書記の実績を、おー。賞賛する思想教育も行っているというのが、えー、学校であり朝鮮総連との関係でありますし、ま、北朝鮮と朝鮮総連の関係と、うー言うことになりますと、おー、朝鮮総連は現行の、おー、綱領第一項で、我々は愛族愛国の旗印の下に、全ての在邦同胞を朝鮮民主主義人民共和国、北朝鮮の周りに総結集させ、同胞の権益擁護と、あの、おー、あちらで言うチュチェ偉業の継承と完成のために献身すると、ま、こういうふうに明記をしているわけでございます。
山谷 菅前総理はお辞めになられる直前の8月29日、朝鮮学校無償化手続きの再開を言われました。そして次の日、日教組の書記長は、遅きに失するが極めて当然のこと、率直に評価したいというふうに言っているんですね。日教組と北朝鮮は非常に友好関係がございまして、歴代の委員長で表彰された方もいらっしゃるわけでございますが、中井大臣、柳田大臣、中野大臣はですね、無償化反対としっかりとおっしゃっていらっしゃいました。山岡大臣も無償化反対と言明していただきたいんですが、いかがでしょうか?
山岡 その問題につきましてはですね、もちろん先生のおっしゃりたいことも、特に御家族の皆様のお気持ち等々はですね、これはもう、おー、総理、文部大臣、関係閣僚には重々申し上げておりますしですね、えー、先ほど、おー、手を挙げかけて、時間がないから結構と言われましたけども、このサッカーに行くに当たってもですね、えー、言うなれば、えー、文部大臣と私は常々話してますから、そのことも含めて、この、今日、文部大臣と話したわけでございますが、これは文部大臣のほうからもらった紙ですが、各種制裁がしっかり守られるような、えー、に、関係省庁が連携して拉致被害者の思いを大切にしつつ対応していきたいので御理解をいただきたいと私に言ってきております。
山谷 あの、家族の気持ちは理解するとか、それはそれ、これはこれというのはですね、拉致問題担当大臣としては極めて不適切な答弁だと言うふうに思います。
9月13日、朝鮮総連中央本部が全国の朝鮮学校長に通達を出しまして、思想教育をさらに強化せよと言っているんですね。そのような中での無償化というのは、ほんと子供たちのためにもならないというふうに思います。正しい教育を受けてですね、平和を願う、立派な国際人として頑張ってもらいたいわけですから、無償化というのはですね、子供たちのためにもならないんじゃないか。
19の道県議会がですね、本当に、あの、言っておりますね。えー、「朝鮮学校に通う子供に日本社会や国際社会に対する軋轢を生み、人権侵害の疑いがある」滋賀県の議会です。えー、「朝鮮総連が教育内容・財政・人事に強い影響を与えている朝鮮学校の無償化審査再開はとても国民の理解を得られない暴挙」が宮城県議会でございます。鹿児島県議会「拉致問題の解決に対し誤ったメッセージになる」こうしたことをですね、重く受け止めていただきたいと言うふうに思います。
玄葉大臣、すいません、遅くなってしまって。あの、日韓外相会談で拉致問題のことを仰られたというのは聞いておりますが、それはもう心を併せて解決に向けてって、抽象的なことは仰られたんですけれども、たとえば菅前総理がですね、御家族の会議の前でですね、会議の前で、自衛隊の改正も視野に入れて救出に行きたいと、もちろんあとで訂正されてしまったんですが、大変私たちは残念に思ってます。あの時松原さんも事務局長として、まあ私と一緒に同席しておりましたけれどもですね、是非自民党は自衛隊法の改正を国会に出しております。朝鮮半島が何かあった時に、拉致の被害者を救出に行くのは、自衛隊です。米軍、韓国軍は、もう朝鮮半島の色んなことで一杯一杯でしょう。中国も脱北者が来るから一杯一杯でしょう。被害者を助けるのは日本の自衛隊。自衛隊法の改正が必要なのですから。
この話、なさらなかったですよね。そして、なさらなかった、なぜなのか、これ今後どうしていくのか、お話下さい。
玄葉 日韓外相会談では、ニューヨークでもソウルでも拉致の問題については、ま、かなり時間を割いて話を致しました。で、同時に、安保協力の必要性等についても話を致しました。で、今の邦人救出の話はですね、もう当然対応に万全を期すというのは、ま、我々にとってですね、当たり前の仕事だと言うふうに思ってまして、あの、あの、様々な意味でですね、どういう形で邦人救出をするかということについては、あー、様々な検討をしています。
自衛隊が、ま、言わば他国で行動するということについてもですね、これはまあ自民党があー、そういった法案を出しているということは承知をしておりますけれども、現在そういうことについても検討中ということでございます。
山谷 松原さんとは拉致議連の、私副会長とそれから事務局長として、去年韓国にも行きましたよね。そして自衛隊法の改正も与党の、あの、幹事長とか、議長にも話して参りました。それから、今年の7月にも一緒にアメリカに行きましたよね。北朝鮮の状況はこうだから、食糧支援考えてるならやめてくれと、あるいはですね、テロ支援国家再指定してほしい、そのような色んなことがございましたので、是非玄葉大臣に説明するなり、山岡大臣に説明するなりしてですね、意見のすり合わせ、認識の一致というものをしていただきたいというふうに思います。
松原国土交通副大臣のですね、内閣府の発令と言うのはどうなっておりますでしょうか? 回答間に合いますか?
委員長 政府側、いいですか?
山岡 あの、平成23年9月6日のですね、閣議で、もちろん正式の閣議ですから、えー、内閣の将たる野田総理からですね、拉致問題については松原国土交通副大臣に山岡大臣の補佐を国会対応も含めて、えー、命ずると、こういうお話でございました。
山谷 内閣府の発令としてですか、それは?
山岡 率直に言って私もそんなに詳しくはないんですけどですね、えー、内閣府では、あー、ないということだと(思います)。
山谷 ですから、内閣府の発令ではないんですよ。ですからやはり、名称は、国土交通副大臣なんですよ。これもう一回整理してもらわないとね。ことほど左様にですね、民主党政権というのは、もう、ちょっとひどいんですね。しっかりしていただきたいと思います。時間ですので終わります。(拍手)