新潮に中傷されたけど裁判に出る暇がないから告訴放棄した 11月8日 衆院予算委 平沢勝栄氏(自民)4 |
動画:http://www.youtube.com/watch?v=32jcF9CRmns
質問 平沢勝栄氏(自民党)
答弁 山岡賢次 消費者問題・拉致担当大臣・国家公安委員長
田口尚文 総務省自治行政局選挙部長
原優 法務省民事局長
稲田伸夫 法務省刑事局長
舟本馨 警察庁刑事局長
野田佳彦 内閣総理大臣
山岡 当時後援会長さんですからですね、もちろん選挙のことを一生懸命応援をしますし、またあの、後援会長さん自身からですね、私はそれまでの間政治献金等々もいただいておりました。えー、しかしですね、そのほかにもですね、たとえば、病院ですから、色々な、この、課題もおありだったようでですね、病院内の土地を買収しなきゃいけないとか、あるいは、入院されたところの院長の営業資格をどうにかしなきゃいけないとか、そういう等々の色んな問題がおありになって、それは、奥さんは御存知はないんですね。本人だけが知っている話なんですがですね、そういうしかしそういうことはですね、私の政治活動ではありませんから、私は政治活動に関しては自分でやり、また政治献金をいただく。その政治献金というのは無税ですからですね、これは政治活動のみに適用されるものであると思っております。
で、そのほかのことについてはですね、それぞれの立場で、それぞれの、この、商取引で、えー、そっちの方は解決をしていただきたいと、これが私の基本的ずっと変わらぬスタンスでございます。
平沢 全然質問に答えてないんですけども、もしこれをですね、選挙応援に秘書を派遣するから金よこせっていうことを言ったら、総務省、これ、何になるんですか?
田口総務省自治行政局選挙部長 お答え申し上げます。総務省としては個別の事案に関しましてはお答えを差し控えさせていただきたいと存じますが、その上で一般論として申し上げますと、公職選挙法の第122条、もとい、第221条第1項におきましては、「当選を得、または得しめる目的をもって、選挙運動者に対して金銭等の供与またはその約束をした者は罰則の定めがあるところでございます。
平沢 要するに、公選法に触れるから、こういう契約書を結んだんでしょ。
じゃあ大臣にお聞きしますけども、この事実を報じた『週刊新潮』を大臣は損害賠償と謝罪広告を求めて訴えました。しかし、それをですね、途中で請求放棄しました。では先に法務省に聞きます。請求放棄っていうのはどういうことですか?
原法務省民事局長 お答えいたします。民事訴訟における請求の放棄とは、原告が自らの請求に理由がないと認める陳述をすることで、謂わば自らの負けを認めることでございます。従いまして、請求の放棄をし、その旨が裁判所の調書に記載されますと、原告の敗訴判決が確定したのと同一の効力が生ずるとされております。
平沢 まさに今の答弁どおりじゃないですか。あの、これ、あの、大臣は訴えといて、請求放棄したってことは、全面降伏したってことじゃないですか。事実を認めてたってことじゃないですか。
山岡 もう一度はっきり申し上げておきますが、えーこの、選挙のために金を要求したということは断じてありません。そして、『週刊新潮』を訴えたのはですね、もう先生が一番よく御存知の通り、私が野党の国対委員長の時に、先生方は組織的に私のことについて色々と対策を立てておられたと思います。おられていましたよね。(平沢「そんな話は知らない」)知らないですか? えー、そして、えー、色々と、こう、週刊誌にですね、次から次へとその、週刊誌がですね、連続的に私のことを書いておりますが、私にしてみればですね、この結果はいずれも事実無根と、途中まではまことしやかだが結果はいずれも事実無根と、そういうことで、あまりにもひどいことを書き続けるので、週刊誌を訴えたんでございます。週刊誌を訴えたんです。
しかしですね、結果的にはこの弁護士が、この私が、えー、そういう証言に立ってもらわないと困ると、こういうお話でございましたが、私は国対委員長をやってるわけでございますから、そういうところに行ってですね、そういう時間がないと、時間がないから私は行けないと、こういうふうに申し上げて弁護士さんでやってくれと、こう言った時に、それじゃあこの処理は弁護士さんに任せますと、任せるということでそういう処理をしたものであって、私はその辺の経緯については、弁護士任せで承知をしておりません。(会場騒然)
平沢 今はあの、報道が、事実無根だということで訴えたけれども、もしこれを裁判続けたら自分が出てかなきゃなんないと、それがもうできないから、その訴えを請求放棄っていう形で全面降伏であることをしたと、時間がないからと。
しかし大臣、国対委員長の時にですね、幕張まで行って、(会場笑)あの、マルチの会社の大会に行って、スピーチする時間はあるんですか。そして裁判所に行く時間はないんですか。これはなぜなんですか?(会場騒然)
山岡 それはそのケースバイケースでですね、(会場笑)この、私は、その、人に頼まれて、会に行くというのはですね、これは政治家の本分だと思っておりますから、万難を排してそういう会合、先生もそうだと思うんですね。え、このー、万難を排してそこには行きますが、私事でこのマスコミを訴えたと、こういう話でございますので、そういう時間を取られるわけにはいかないし、いつ何時来いと言われても困ると、こういうことでございます。
平沢 まあ大臣の言ってることは支離滅裂であると思いますけども、もし、あの、裁判に行く時間なかったら、国会で、これ、やればいいんじゃないですか?
じゃあ、委員長、またあの、証人喚問ね、大臣と、政策秘書だった山田知彦さん、それからあの、真岡の福田記念病院の理事長さん御夫妻、福田武隼さんとヒサコさん、それから今真岡の市議会議員で元私設秘書だった高橋のぼるさん、こういった方々をこの委員会に証人として呼んでいただきたいと思います。
委員長 理事会で協議いたします。
平沢 いずれにしましてもね、こういう問題が次から次にあるんですけども、(会場「まだある?」)まだあるんですけども、一昨年のですね、総選挙の時に大臣の陣営が運動員買収したってことが大きく報じられてますけども、これについては刑事告発が出てるはずです。刑事告発、法務省、それはどうなってますか?
稲田法務省刑事局長 お答え申し上げます。ご指摘の件につきましては、宇都宮中央検察庁に対しまして告発状が提出されましたことから、これを受理し捜査中であるとしております。
平沢 あの、今、選挙違反で告発が出て、まだ時効にかかってないんです。捜査中なんです。これ普通だったら選挙違反っていうのはこれ、警察の方ですけど、警察の方はどうなってますか?
舟本警察庁刑事局長 個別具体の事案の捜査状況につきましては、捜査をしているか否かを含めお答えは差し控えさせていただきます。なお一般論として申し上げれば、警察は、マスコミ報道、風評に対する聞き込み、内部告発等により犯罪の容疑情報を入手した場合において、刑事事件として取り上げるべきものがあれば、法と証拠に基づき適切に対処しているところでございます。
平沢 総理、今までの話聞いてて、どう思われますか?
まずマルチ、これからビデオ見ればわかります。まさにマルチのね、広告塔セールスマンと言って過言じゃない。先頭に立って売り込みを図ってる。事務所上げてやってると、これまあ見てもらった方がいい、これを。そして、今真岡の問題も出てます。真岡の福田さん御夫妻、いつでも出てきて証言しますってことを言っておられます。それで今選挙違反が、法務省から今答弁があったように受理されてんです。国家公安委員長、消費者担当大臣で大丈夫ですか、総理。
あの、総理は、適材適所ということを言われました。本当に適材適所なんですか? 総理、今、今までの話聞いておられて、どう思いますか?
野田 閣僚の任命に当たっては、それぞれの政治家の皆さんの経験、あるいはこれまでの知識等々踏まえて、適材適所で選んできたつもりでございます。で、今委員からずっと御指摘をいただいた件については、山岡大臣においてはそれぞれ説明をされておりました。これからも引き続き様々なご指摘があればきちっと説明責任を果たしていただきたいと思います。(会場騒然)
平沢 何言ってるのかさっぱりわかりませんけども、なんかドジョウのようにするするっと逃げるんじゃないですよ。これはやっぱり、これだけ色んな問題があってですね、じゃあ、私お聞きします。大臣、あの、現場でね、マルチ商法に一生懸命取り組んでる消費者庁、それから警察の捜査員に対しては何て訓示されるんですか?
大臣。
(会場「私を捕まえてって」)
山岡 日本は民主国家でございますからですね、ですから合法的に一生懸命仕事をしている人は、これはそれは守らなきゃいけないと思ってます。しかし、非合法のものについては、あるいは犯罪のものについては、これは断固取り締まるのは当然のことでございます。
平沢 あのですね、あの、法に触れてないから絶対いいとは言えませんよ。これあの、マルチとは全然違いますけどね、たとえばですよ、10月1日から暴力団の排除条例ってのができましたでしょ。暴力団は別に法に触れてないじゃないですか。だけども付き合うな、付き合うなって言ってるじゃないですか。だから、マルチと違いますよ全然、違いますけれども、別に法に触れてなくても、やっぱり気をつけなきゃなんない。で、色々問題があるから、冒頭言ったじゃないですか、消費者庁や警察が。色々と問題があると。だから、注意喚起を呼びかけてると。
それを大臣は、法に触れてないからいくらやってもいいんだというような、言うような答弁ですけど、いいんですか、そんなことで。
山岡 委員も警察御出身の方でございますから、百も承知で言っておられるんだと思いますが、暴力団組織というのはですね、基本的に犯罪組織と同じでございます。従って、厳正に取り締まって、常日ごろ常時取り締まっていかなきゃならないもんでございまして、しかし一般ビジネスは好き嫌いとか、それはありますけど、しかし法律できちっと定められている仕事をしている、こういうことに対してはですね、これはまた法でも守らなきゃならないと思っております。
平沢 要するに大臣の言わんとしてることは、マルチは法で禁止されてないから、先ほど竹内教授はね、外国にボスがいるから禁止しようと思っても禁止できなかったってことを言ってますけども、禁止されてないから全然かまわない、私はこれからも応援団として続けると、そういうこと言ってるんだろうと思いますよ。
その方がこれからアレですか、警察・消費者庁のトップでいいんですか、これは。
まあ、いいですよもう、大臣、聞いてもおんなじですから。
委員長 山岡さんに対する質問ですか、総理ですか、どっちですか。
平沢 じゃあ私は、総理。
野田 あの、まあ、そういうご指摘などがあるということは残念でございますんで、むしろ襟を正してしっかり職責を果たしていただきたいと思います。
平沢 ちょっと、あの、総理、もうちょっとしっかりしてくださいよ。これじゃ全国の現場で苦労してる、悪質商法に、で、戦ってる、現場の方々が泣きますよ。
あの、蓮舫さん、先ほどのあの伊勢の関係ね、伊勢の関係は、悪質商法に取り組んでるってことで、蓮舫さんは感謝状出したんじゃないですか? 確か、今年の5月、ちょっと蓮舫さん。簡単に。
蓮舫 ご指摘のように、今年の5月にですね、伊賀市の社会福祉協議会ですが、悪徳商法対策を積極的に推進、また中でもこれはあの高齢者の被害防止および救済活動に尽力している、そうした功績が評価され、消費者支援功労賞として表彰したところでございます。
平沢 片や表彰し、片や一生懸命推進してるんだったら、これ、どうなってんですかこれ。内閣として。まあ、いずれにしろ、この問題はまた別途やりますけど、最後に大臣ですね、大臣の改姓改名問題についてちょっとやりたいと思うんですけども、大臣は元々あの本名は金子賢次さんでした。それから藤野賢次さんにお名前が変わられて、今や山岡賢次さんになられました。そして、あの、スピーチでもまあ山岡荘八先生との関係をですね、色んなところで言われてますけども、大臣は山岡さんの養女のところにまああの婿入りされたわけでございますけども、そこでですね、お聞きしたいのは、大臣は今年山岡荘八さんのお墓参り、行かれましたでしょうか?
山岡 これは予算委員会でですね、今第三次補正を一生懸命審議をしていただ……(続く)