民主党沖縄県連と普天間 山岡大臣とJR労組 12月5日 衆議院予算委員会 河井克行氏(自民)2 |
動画:http://www.youtube.com/watch?v=pJOFfGP4a0I
質問 河井克行氏(自民党)
答弁 野田佳彦内閣総理大臣
山岡賢次国家公安委員長
河井 (承前)ただのひとりの民主党国会議員が、国会議員含めて、県連含めて、辺野古移設賛成の人が沖縄にいますか? 総理、お答え下さい。
野田内閣総理大臣 あの、必ずしも今の政府の方針と地域における党の県連全体の、あの、ご意志とずれがあることは承知をしておりますので、その建て直しをしていかなければいけないという、まさに知事はじめ沖縄の皆さんのご意見はごもっともだと受け止めておりますので、そのための努力をしていかなければいけないと考えております。
河井 いやですから、今賛成している議員はひとりでもいるんですか、沖縄で。お答え下さい。
野田 え、現時点ではご理解をいただいておりません。
河井 その証拠がここにあるんです。パネルを用意して来ました。民主党沖縄県連のホームページの表紙です。何て書いてますか。一番上。「民主党沖縄総支部連合会」と書いてある文の上、「普天間基地は県外・国外へ」と明記されている。
拡大をしたものを次にお見せをします。
今朝も私はこの委員会に入る前に確認をしてきました。沖縄県連というクレジットの上に、普天間基地は県外へ、国外へと。これはひどい。ホームページの1ページ目ですよ。しかもこの字句の上に、県連の字の上に書いてある。
地元の皆さんのところには、入れ替わり立ち替わり色んな閣僚が辺野古移設認めてくれと頭下げておいて、肝心の自分の党の沖縄県連の公式ホームページには、普天間基地は県外や国外へ。しかも辺野古への移設を認めてくれ、閣僚らが何度も頼みに行っている名護の市長は、移転絶対反対派を民主党が推薦して当選させた人でしょう。もう頭がおかしくなりそうだ、総理。
総理大臣、この事実を知ってましたか? ここに書いてあるという事実を知ってましたか?
野田 え、事実は知りませんでした。
河井 ちなみに、この辺から先ほどから不規則発言で、「自民党はどうか」という声がありますので、自由民主党の沖縄県連のホームページの表紙も、参考、あくまで参考までですけどね、真っ白な、真っ白な沖縄の白い砂浜の上に、真っ青な青い空と美しい海、これだけであります。
総理、あなたが代表を務める民主党の地方組織が、内閣の大方針と真逆の主張を白昼堂々と世間に公表している。この姿は、適切なんでしょうか? 総理大臣、お答え下さい。このホームページ、これに対して、あなたはこれからどのような対応をしていくか、取って行くか、明確にお答えを下さい。(会場から多数の発言)
野田 あの、これはですね、民主党だけではなくてですね、あの、沖縄の県全体として、あの、多くの皆様が県外移転を望んでいらっしゃるということは現実にあると思いますので、そのことも含めまして、あの、ご理解いただけるように努力をしていきたいというふうに考えております。
河井 ご理解、ご理解でははっきり分かりません。もう一回言いますよ。政権党のホームページ、政権党の沖縄の地方組織のホームページの1ページ目の一番上に、今でも堂々と、あなたが言ってる事と違う事が載ってるんですよ。この姿、正常ですか? これがおかしいと思うんだったら、当然、この部分の削除を沖縄県連に求めて当然だと思う。明確な答弁をして下さい。(野次多数)
野田 あの、沖縄県民の思いというものを踏まえて、こういう形であの、表示をされてるんだろうと思います。その沖縄県民のご理解をいただけるように、これから政府として努力をしていきたいと思います。
河井 今の答弁で、国民の皆さんも沖縄県の皆さんもよくわかったと思いますよ。オバマ大統領に会った時には、内閣を挙げて全力で普天間基地の移設を進めると言っておきながら、自分の政党の現地現場の沖縄県連のホームページには、何もそれを言うことができない。「普天間基地は県外・国外へ」という字句を、積極的に削除するという答弁、今、無かった。まさにこれ二枚舌じゃないですか、総理大臣。(会場がやがや)
これから先、これから先、全くこの問題について、野田総理大臣をはじめとする今の閣僚、政権、本気でない、真剣でないということが、これを以ってよく分かった。橋本総理大臣が米側と合意して以来、ずっと繰り広げてきた、自民党あるいは公明党の関係する先生方のご苦労が水の泡になって行くのを見ると、全く涙が出てくる。本当に情けない気持ちで一杯であります。(会場「そうだ」「そうだ」)
次は、山岡賢次大臣、お尋ねをする。政権交代後、あなたはこれまで、政治的な圧力を政府にかけたことはありませんか?
山岡国家公安委員長 おっしゃってる意味がよくわかりませんが、(河井「いや、質問した通りですよ」)政治的圧力を(河井「政府にかけたことがあるかないか」)
委員長(中井洽氏) 勝手にそこで質疑をしないようにして下さい。(河井「あ、すいません」)
山岡 あのう、
委員長 わからないならわからないで結構です。
山岡 …そういう、覚えはありません。
委員長 河井君。
河井 はい、失礼しました。今、覚えが無いということでした。では特定の労働組合から、何か政府に対して政治的な圧力について依頼を受けたことはありませんか?
山岡 何のことをおっしゃってるかよく分かりませんが、あー、ないと思ってます。
河井 ないとお答えがあった。山岡大臣は、JR総連推薦議員懇談会の代表をお務めですね。JR総連の構成団体であるJR東労組から、何か依頼は、これまで政府に対して受けられたことはありませんでしょうか?
山岡 数人の代表であることは確かでございますし、いー、JR総連の候補者というのがたまたま栃木県の宇都宮出身者ということもありですね、またあの以前、北関東の候補者をご推薦をいただいたということもありますのでですね、今度の参議院選挙、前回の参議院選挙なんかでは、色々とできるご支援はしていたのは覚えております。
河井 いやですから、そのご支援の結果として、何かJR東労組から政府に対しての特定の依頼などはお受けになったことはありませんか?
山岡 記憶にありません。ないと思ってます。
河井 山岡大臣は今までJR東労組の定期大会にお行きになり、来賓挨拶などをされたことはありませんか?
山岡 大臣挨拶はしたことはありません。ただ、(河井「来賓、来賓」)ん? (河井「来賓挨拶」)あ、来賓挨拶はしたことはあります。
河井 2010年6月13日東京ベイ幕張ホールでの第26回JR東労組の定期大会で間違いないですね、お答え下さい。
山岡 正確な記憶はありませんが、選挙の応援で行ったというような、覚えがあると思います。
河井 ここにJR東労組のホームページからその日の模様を打ち出して来ました。「来賓として民主党山岡賢次副代表」、他の議員も名前書いてますが、今日ここでは言いません。「副代表らから連帯の挨拶をいただきました」。連帯の挨拶をいただいたということなんですが、どのような連帯の挨拶をされたんでしょうか。内容をお示し下さい。
山岡 ま、私はですね、えー、連帯のご挨拶という言葉は使いません。えー、そしてどのような挨拶をしたかと言いますと、ま、選挙でございますから、えー、あるいは選挙以外でも、おー、ま、えらそうなこと言うわけじゃありませんが、色々なところで色々な挨拶をしておりますからですね、特定の挨拶の記憶はありません。
河井 その中で、JR東労組から、特定の依頼を政府に対して受けて、それに対して山岡副代表が答えたという趣旨の発言をしてらっしゃいませんか? お答え下さい。(山岡「具体的に言って下さい」)
山岡 記憶にありません。
河井 「記憶にありません」よくこの質疑でも出てくる常套句だと思いますが、記憶がないんでありましたら、思い出さして差し上げましょう。ここにそのメモがあります。あなた、先ほどから一切否定ばかりして来られた。いいですか。「政権交代後政治的な圧力を政府にかけたことはない」、「特定の労働組合から依頼を受けたこともない」、「JR東労組から何か依頼を受けたこともない」何もない、何もない。
ところがここではこのようにおっしゃっている。自民党の同僚の栃木4区の佐藤勉さんが提出した質問主意書、えー、その質問主意書というのは、革マル派によるJR総連およびJR東労組への浸透に関する質問主意書でありますが、これについて、「先ほどお話があったが、内閣に対して質問主意書ということを出せるようになっているが、これは当然JRさんへの攻撃であると同時に、私への攻撃でもある」(会場「おー!」「何じゃそりゃ」)
「そんなことは十分覚悟の上で、この対応についても、内閣に対して強く抗議を申し上げた。何をやっているんだと、こういうふうに申し上げたら、何となく、ぼそぼそぼそぼそ答えていたが、その答えによれば、質問主意書というのはある程度機械的に処理をしており、警察がそれに対する担当としての答えを上げているんだと。しかし内閣できちんと把握をしているんだろうと、こう申し上げたら、最終的には、その扱う大臣、つまり警察を担当している大臣になるわけだが、(会場「おう」)特に名前は申し上げないが、西の方にいらっしゃる大臣さんであるわけでございまして、そういうことで今後こういうことは十分注意するようにと、こういうふうに申し上げた」と書いてあるんです。
内閣の決定、すなわち閣議決定に、自分自身が介入した。自分が内閣に対して影響力があることを、これ、自慢している発言ですよ。山岡国家公安委員長、ご自分の発言だとお認めになりますね。
山岡 あのー、選挙中にですね、まあ色々なことは話すしですね、えーーー、いつも申し上げておりますけども、(河井「認めるかどうか」)そこの、おー、趣旨なぞをですね、解しながら話しておりますが、が、しかしですね、実際にそのことを政府に圧力をかけるだとか、また影響力を及ぼすというようなことはしておりません。そしてですね、私がそう申し上げたのは、私のこの、相手の、佐藤勉さんという人はですね、普段質問主意書なぞは一回も出したことのない人で(河井「そんなこと今関係ない、答弁じゃない、これは」)しかしですね、この、私が(河井「これはコウリョウ(?)に対する一種の嫌がらせですよ、これは」)私がJRさんとお付き合いになってるということを誹謗中傷をしようという趣旨でお出しになったんではないかと、こういうことを申し上げたわけでございます。
河井 答えてください、山岡大臣。だから、今の発言はご自分のものと認めるかどうか、イエスかノーか。
山岡 選挙中のあちこちでの発言については記憶しておりません。(会場騒然)
河井 そう思って、今日はここに、その日の模様を録音したCD-ROMを持ってまいりました。(会場「おー」「理事会にかかってない」「委員長」)聴衆の拍手や笑い、そして山岡さん自身の息遣いまでもが聞こえる大変生々しいブツです。(会場「ここじゃなくて(?)理事会で聞こうよ」)で、先ほど、西の方で、西の方の方で警察を所管する大臣というのは、予算委員長ですね。
委員長 はい。(会場笑)
河井 今予算委員長からご答弁がありました。平成22年8月3日、衆議院予算委員会……(続く)