平成24年2月20日 衆議院予算委員会 小野寺五典氏(自民)1−1 自衛隊基地周辺の外国人土地所有 |
小野寺五典氏は2月20日衆議院予算委員会で2回質問に立っています。以下はその1回目の冒頭から途中までです。
動画:http://www.youtube.com/watch?v=HvAvrHeO7tA
質問 小野寺五典氏(自由民主党)
答弁 田中直紀防衛大臣
玄葉光一郎外務大臣
小川敏夫法務大臣
委員長 次に小野寺五典君。
小野寺 委員長。
委員長 小野寺君。
小野寺 自由民主党の小野寺です。始めに外交安全保障のことについてお伺いを致します。防衛大臣、土曜日、沖縄視察ご苦労様でした。その中で、沖縄の視察の中で、防衛大臣、これ、記者会見で見ますと、知事とお会いをされて、あくまでもやはり普天間の危険性除去、そして辺野古への移転ということを明確にお話をされました。まず大臣に今回の視察についての感想をお伺いしたいと思いますが、今回のキャンプ・シュワブのあります辺野古崎、ここを視察されたと思います。その時のご感想をお聞かせ下さい。
田中防衛大臣 あの、視察をしてまいりました。辺野古崎の視察は午前中にまいりましたが、あの、今まで私はあの、初めての視察でございました。あの、長年ですね、この移転の問題につきまして、大変多くの皆さん方がご苦労されておるという中での視察でございまして、事の重大性と言いますか、やはりあの地域の皆さん方のご意見をですね、しっかりと受け止めながら、そしてまた、今最善と言われておりますこの辺野古崎への移転というものがですね、これからあの、本当にあの重大な、重要なですね、問題であるということを改めて実感をしたところでありますし、また、計画についても、若干、あの、認識を深めたところでございます。
色々、あの、配慮をしてですね、そして計画に至っておるんではないかと、そんな、あの、こともですね、認識を深めたところでございますし、更なる関係者の皆さん方にご意見を伺いながら、あの、事を慎重に、丁寧に、進めていかなければいけない、そんなことを感じて来たところでございます。身の引き締まる思いでこの視察をしてきたところでございます。
小野寺 あの、ご視察をされて、改めて、やはりここへの移設が重要だということをお感じになられたと思います。
それではもうひとつお伺いしますが、おそらく今日にでも沖縄の知事の方から条例に基づく環境影響評価のその返答があると思います。従前の返答ではかなり厳しい返答というふうに伺っておりますが、このことについて知事と意見を交わされたか、あるいはこの沖縄の環境影響評価のこの答申について、どのような対応をされるか、お伺いしたいと思います。
田中 えー、環境影響評価書に対する知事意見の内容およびこれを踏まえた対応についてのご質問だと思います。本日午後にですね、普天間飛行場代替施設建設事業に係る環境影響評価書について、沖縄県環境影響評価条例の対象である飛行場の設置に係る知事意見が述べられるものと承知を致しております。
ま、これから知事意見の内容をですね、確認することとなりますが、今後当該意見を勘案し、必要な場合は環境書の補正をするなど、適切に対応していく所存でございますし、先般出しました内容につきましては、今公開を致しておるところでございますし、ま、多くの点につきまして、知事の方からご指摘を頂くということになると思いますが、やはりあの、色々心配をする内容もあるというふうに、仄聞いたしておりますので、やはり真剣にですね、この計画に対して、防衛省と致しましては最大限の努力をして、そしてこの建設がですね、不安なきようにということでこれから対処をしていくという状況になっております。
これから、あの、具体的な意見書が届くと思いますので、私もあの、しっかり報告を受けて対処していく所存でございます。
委員長 防衛大臣、防衛大臣、あの、質問者はもうひとつ、知事との会見で、知事との会見で、会談で、その話が出ましたかというお尋ねでした。
田中 あ、すいません、あの、これからですね、届くと思いますけれども、ま、大変あの、厳しいですね、あの、意見になるということは、あの、お話はございました。
小野寺 あの、昨日防衛省に確認しても、この知事の意見はあくまでも修正という形で防衛省としては修正をし、そしてまあ当然地元のご意見もありますが、最終的に埋め立ての申請を行うと、この手順は変わりないということでよろしいんでしょうか。
田中 あの、手順に従って、あの、丁寧にですね、進めていくということには変わりがございません。しかし、あの、大変やはりこの意見というものがですね、重く受け止めて、実現するためには多くのこの意見をですね、に対処していかなければいけないと思っておりますので、その意味ではあの、手順を進める中で、いつどういうふうな形で進められるかということは明確な状況ではありませんが、先生のお話のように、手順に従っていくということは間違いございません。
小野寺 あの、手順に従うと、まあこの埋め立て申請の時期については、外務大臣が秋以降というお話もまあ一部報道では伝わっておりますが、おそらくこれからまあ色んな形でしていくんだと思いますが、その中で、防衛大臣にもうひとつお伺いしたいのは、実はあの、従前から国会で議論になっている、たとえば対馬、あるいはあの、千歳、こういう自衛隊の基地の周辺、自衛隊が、あの、防衛上重要な場所、こういうところが外国人の方が所有をすると、こういう問題が一部報道されておりますが、安全保障上、このような外国人の方の、まあ、日本の防衛の基地周辺の土地所有というのは、安全上危険だというふうにお考えでしょうか。
田中 えー、あの、今のお話はですね、政府全体で対処していければと思っておりますし、防衛施設の周辺の土地の問題につきましてはですね、更なる慎重な対応をですね、していくということで考えております。
小野寺 あの、防衛大臣にひとつお伺いしてるのは、自衛隊の隣接するような、あるいは周辺の土地が、外国人の方が所有する事は、これは安全保障上防衛省の立場として、これは適当なことか、適当でないことか、そのことをお伺いしたいと思います。これはすいません、自衛隊の基地の話ですから防衛省にお伺いをしたいと思います。
委員長 田中さん。(田中「はい」)メモ。はい。メモ。いや、田中さん、メモもらいなさいよ。(会場笑)そして答弁。田中防衛大臣。
田中 えー、我が国の安全保障上ですね、支障が生じないように、法的な問題につきましても今政府全体で検討を致しておりますし、党においてもですね、問題意識を非常に持っております。対処ができるようにと思っておりますし、防衛省と致しましては、その考え方をしっかりと受け止めてですね、対処できればと、適切に処理をするということで考えております。
小野寺 あの、えー、単純にお答えいただきたいんです。当然やっぱり自衛隊の周辺のところが外国人の方が所有し、ま、そこが、どのような国か分かりませんが、たとえばあの、様々日本の安全保障上、今懸案となっているような国等であれば、これは防衛省として問題であると、だから、政府全体で今その規制についても検討しているということだと思うんですが、やはり安全保障上これは懸念があるとお考え、あの、考えてよろしいんでしょうか。
田中 あの、当然、あの、安全保障上ですね、懸念があるということであればですね、防衛省としてはですね、あの、対処していくということは間違いございません。しかしまあ、あの、今、その点につきましては、政府全体あるいは各関係者で法的な検討もですね、進められていると伺っておりますので、それを見ながら、しかし、安全保障上ですね、えー、懸念があるという問題につきましては、防衛省としては断固対処をしていくと、毅然な態度で対処していくということに変わりはございません。
小野寺 あの、防衛省として断固対処していくということでひとつ安心をしました。
そこであの、防衛大臣にもうひとつお伺いしますが、先般沖縄を視察され、そして辺野古崎に行かれたと思いますが、今皆様のお手元に辺野古崎の航空写真の資料をお配りしております。大臣にお伺いしますが、この辺野古の今回のキャンプ・シュワブの基地移転の予定地、この対岸にありますこのカヌチャのこの広大な土地、ここに今、外国資本がここの具体的な購入についての交渉に入っているということが私ども聞いております。こういう情報を知っていらっしゃいましたでしょうか。
田中 えー、あの、視察の折にですね、あの、問題になっておる地域があるということは、報告がございましたけれども、最新の状況につきましてはですね、あの、まだ確認を致しませんが、やはりあの、防衛、防衛上ですね、問題があるということであればですね、色々あの、検討対処されてきたということまではですね、あの、聞いておりますが、具体的な話につきましては、確認をして、大変あの、支障があるというような事態に、であればですね、防衛省としても、適切な対処をしていくということで、考えていきたいと思います。
小野寺 あの、大臣ね、ここの辺野古崎のすぐ向かい、ちょっと見てください。辺野古のすぐ、このまん前にある、このカヌチャのところが、ここが今外国資本が具体的に買いに来て、私今日も、先ほど午前中、ここの経営者の方にお話を伺いました。もうその契約のかなり近いところまで来ているということ。もし、仮にですね、仮に、ここが、ま、外国資本とお話しましたが、仮に今安全保障上、特に今回の日米の再編の中で私どもとして懸念しているのは中国の進出です。その中国の資本がもし仮にここを買ってしまった場合、そうなった場合に、たとえば、安全保障上、今後基地の移転の問題、そして、何よりもたとえば、これは中国の、すいません、仮定の話ですが、意図で、この基地の工事、差し止め訴訟、こういうことが行われた場合、これは、安全保障上大きな問題になるんじゃないかと、そう思いますが、今回そのキャンプ・シュワブに行って初めてこの話を伺ったとしたら、どのような認識と危機感をお持ちでしょうか。お伺い致します。
田中 あの、このカヌチャ・リゾート地区におきましては、あの、現地に行きまして、確かにすぐあの目先のですね、あの、土地であるという事は確認を致しております。致してきました。先生が、あの、おっしゃるような経過であればですね、私もあの、調査をですね、更に深めまして、本当に安全、安全保障上、問題である、あるいは、その地権者がですね、変わる事によって将来支障が生ずるということであればですね、私も先生からのお話でありますから、真剣に、その、この問題をですね、えー、対処するということでありますし、実際にあの、契約がですね、あの、この、近づいておるということであれば、それが将来どういうふうな形で、あの、問題が生ずるかということがございますので、関係省庁とですね、よく連携を致しまして、防衛省としていけ、としての意見もですね、あの、申し述べ、あるいは現行法でどう対処できるかということについてまで、私はあの、進めて対応をしていきたいと思います。
小野寺 実はあの、このカヌチャ・ベイの問題というのは、かなり以前から、これは自民党政権下でこの所有者の方と議論をして、そして、ここは安全保障上大事なところだということで、様々な意見交換をし、ひとつの方向を模索をしておりました。
ところが、政権代わって、全くその交渉がない。そしてですね、今、手元にこれ、あの、その方から資料をいただいたんですが、名護の市長と、それから沖縄の知事に関して、この今回の環境影響評価で実はほとんどこれは防衛省の方から問題ないという形で全く自分たちの意見を聞き入れてくれない。
ですが、あそこはリゾートです。そしてそのまん前ですよ。そこにこれから基地が出来て飛行機が飛んでという時に、私たちはここはもうリゾートとしてやっていけない。そして、ここで工事が始まるということになれば、おそらく、経営も大変だと。当然、ここがほしいという外国資本があったら、これは売らざるを得ない。
そういう血の滲む声で、正式にこうやって、要望書出してるんですよ。
こんなギリギリまで来て、大臣、これ、知ってたわけでしょ。知ってて、しかもこの政権交代以後2年半何もしてないってことは、私ね、これ、実は、今の政府は、口では、辺野古移転と言ってますよ。だけど、何もやってないじゃないですか。っていうことは、言ってるだけ。ポーズだけ。そして、今でも大臣はこれ、全くこのことも認識してない。
じゃあもしここが外国資本に買われてしまって、それでこのシュワブへの移転、辺野古の移転、これができるとお思いですか。お答え下さい。
田中 あの、今回の環境影響評価書のですね、提出(聞き取れず)を、私もこの問題につきまして関心を深めてまいりました。そしてまたあの、ま、今日届くと思いますが、どうもその、最近のですね、時間をかけた割にはですね、この環境影響評価書の中身はですね、どうもその、不足してると、工夫がないと、こういうこともですね、耳に私はしているところでございまして、ま、この問題もですね、そういう面ではご指摘あって大変あの、私もあの、じゅう、じゅ、重く受け止めたいと思っておりますし、ま、関心を持ってですね、対応を、この、してまいりたいと思います。
カヌチャ・リゾートの問題についてもですね、えー、今ご指摘のように外国資本による、この、所有というような、当面の問題があるわけでありますから、防衛省としてこの具体的にですね、私は、あの、責任を持って対応していくと思います。ただまあ、あの、政府全体として、これは対処していかなきゃいけないのがひとつ。それから、現行法で、どの程度のものができるか。そしてまた、緊急にですね、対策ができるか。こういうことも含めてですね、あの、先生のご指摘を重く受け止めて、検討致したいと思います。
小野寺 あの、大臣、私の質問は、もしここが外国資本に買われてしまい、そしてその外国資本が、たとえば我が国と安全保障上様々な問題がある場合に、このキャンプ・シュワブへの、辺野古への移転というのはできなくなるんじゃないですか、ということをお伺いしました。
もう一度お答えしていただけないでしょうか。
田中 えー、大変あの、ご指摘をいただきました。あの、辺野古移転がですね、不可能になるようなことがあってはいけないと、私は、あの、認識を致しておりますので、先生のご心配をですね、何とかあの、クリアできるように、うまく、あの、私の今手にあるわけでありますから、防衛大臣として、全力を上げてその問題にも取り組んでいくことをお約束を申し上げたいと思います。
小野寺 ちょっと伺いますが、先ほど大臣は一番初め、今のこの話について、この外国の購入については、今回の沖縄の視察の時、現地に行ってそういう問題があるということを聞いたという話を伺いました。
大臣は具体的にこの土地の所有者、経営者と接点を持ち、このことについてお話をしたことはございますか。
田中 あの、私は直接、あの、接触をしたことはございません。あの、事務方がですね、この問題については、対処してきておるということは聞いておりますが、あの、必要であれば私自身もこの対処をしていくということにしたいと思います。
小野寺 あの、大臣、騙されないでくださいよ。私、今日、午前中、つい30分前、この経営者の方とずっとお話をしてたんですよ。そして、その方が言うのは、全く今の政府は私たちのことを聞いてくれない。そして環境影響評価についても、ここは影響ありませんということで外されている。そして、全く政府からここについての安全保障上の問題、あるいはここについて何らかの協議をしたいということは、今来ていない。
だから、つい30分前ですよ。この経営者の方が私に言ったのは、こういう政府の対応では、今まで私たちはこの国の安全保障の問題のために、この辺野古崎、ここを日本の安全保障のために守るためにも、しっかりと支えていきたい、そういう気持ちでいたけど、もうここまで来ると心が折れそうだと。この政府の不信の、不信がある対応にはもう心が折れてると。こうさっき私言われたばかりですよ。
それを何ですか、大臣。話を聞いた事はない。今回辺野古に行って初めて聞いた。そして今事務方からメモを貰って、今、全部事務方が話して、でも当事者は知らない。これはですね、残念ながら、今回のこの一連の普天間の危険性除去、辺野古への移転、口では言うけど、口ではさんざん言うけど、中身何にもやってない。(会場「そうだ」)
玄葉大臣にお伺いします。もし仮に、ここが外国資本の土地が購入され、そして日米の中で安全保障上様々な問題がある国がここを実質支配するということになった場合、アメリカ側は、この辺野古への移転、あるいは今回2プラス2の問題、ここに対してどのような反応を示すか、お伺いしたいと思います。
玄葉外務大臣 ま、どこまでですね、仮定の話にお答えするかというのがひとつございます。それと、私も特定のその方も、一定程度ですね、個人的に信頼関係があるとかってことではなくて、存じ上げておりますけれども、もしですね、そういうことであれば、やはり、政府としてですね、内々その方のお考えも含めてですね、しっかり対応しなきゃいけないだろうというふうには、それは思います。
小野寺 あの、あの、すいません、私はですね、これ、大変重要で、しかも、もしここが仮に、もう契約の近くまで来てるって言うんですよ。そこまで行ってる中で、外国資本の方がここをもう所有してしまったら、この話自体が、全く水泡に帰してしまうんじゃないかって言う危険性があるから、わざわざここでこうやってお話をしてるんです。
何もですね、この外交安全保障の問題で、皆さんをこうやって問い詰めるとか、そうじゃないんですよ。こういう問題があるからきちっと対応してほしい。ここで皆さん色々言ってますけど、申し訳ありませんが、大体皆さんが作った沖縄ビジョンからこの問題のおかしなところがスタートしている。そして何も今回この移転について具体的なスケジュールの中で、こんな危険性があることを、実は初めて防衛大臣は現地視察に行って土曜日の日に事務方から説明を受けた。でも、もうここの問題についてはかなり具体的な商談が入ってるってことなんですよ。
私はですね、この問題をもしあと今日私指摘しないで、皆さんがこんなことに全然耳に蓋をして、そして半年過ぎて、この問題がもう既に決着したあと、外国人がここを所有してしまったあとに、ここでこの問題を出したら、それこそ日米関係、そして沖縄の皆さんに大変な負担を強いてしまう。だから、この直前のこの段階で改めてここで警告させてもらってるんですよ。しっかり対応していただきたいと思いますが、防衛大臣、改めてお伺い致します。
玄葉 あの、今のね、まずあの、ひとつは、いわゆるあれですよね、カヌチャ・ベイのところですよね。1キロぐらい離れてる場所だと。で、言うまでもないことですが、当然その、我が国の国内法令が、当然ながら、あー、それには適用されるということは大前提ですね。で、その上で、どういった支障がきたすのかどうかと言うことと、米国からですね、どうなのかという話でありますが、私自身の耳にはですね、米国からそのことについて、えー、どう言われるか、どう言われたかと聞かれた時にですね、率直に言って、強い懸念をですね、私どもに伝えてきているということは、現時点で、ないというふうに思います。
小野寺 その、アメリカから言われてるとか、言われてないじゃなくて、これは、我が国がきちっと、いや、それは違いますよ。米国から言われてるんではなくて、これは、もし実際ここ外国が所有してしまったら、今回の安全保障の問題、あるいは日米関係はどうなりますかってことなんで、米国から言われてるとかじゃなくて、どういうふうにお考えですかってお伺いをしてるんです。
玄葉 まあ、ですから、どこまで仮定の話にお答えするかということはありますが、まあ、先ほど来からですね、辺野古崎に移転することについて、何もやってないじゃないかと、ま、こういうお話でございますけれども、ま、今回の、ま、いわば在日米軍再編の調整についてもですね、普天間の移設、そして在沖縄海兵隊のグアム移転、ともに進めるために、パッケージをはずすということで、柔軟性をもって対応しようと、やれるところからやろうと。そして普天間についてはですね、丁寧に理解を求めながら沖縄の皆さんに説明していこうということで始まっているわけで、今この時点で何もやってないではないかということは、私は違うのではないかというふうに思います。
小野寺 あの、何もやってないじゃなくて、ずっとやってきたんですよ、自民党は、これを。そして、ここの所有者の方とも様々な議論をしてたんですよ。でも、政権代わって何もない。で、いよいよもう、その契約どうしようかってところまで来ている。そして、そのことを危惧して、沖縄県と名護市にまで、こうやって2月2日付けで文書まで出している。ここまでこの問題は非常に大きな問題になっている中で、何も対応しない、それから防衛大臣は現地に行って初めて知った。こういうことで、この一番の根幹ですよ、沖縄の負担軽減の一番の根幹のところが進むんですか、ということを心配をしています。
そこで、今日、法務大臣、来ていただいてます。これは是非ですね、あの、おそらく今回のこの辺野古の問題だけじゃない。私どもの安全保障の問題。これを含めたですね、外国人土地法、この改正について、改正と言うよりも、むしろここでは既に様々な制限をかけることができるということでなっております。ですがそれは政令で行うということになっています。ですから、政令の中で、実は、我が国の安全保障上の問題、その場合には外国人または外国人法人の土地に関する権利の取得を禁止するということ、こういうことができるとなっています。
今あの、田中大臣は、政府内で検討してるというお話になっていますが、ということは、この外国人土地法の中のこの政令で定めるということについて、政府内で既に検討しているというふうに理解してよろしいんでしょうか。
小川法務大臣 お答えします。その外国人土地法の第4条では、国防上の必要がある場合には、ま、勅令となっておりますが、これは政令というふうに理解しておりますが、政令で、制限することができるとなっておりますが、その政令は、ま、明治時代の法律でございますので、えー、外務大臣と陸海軍大臣が協議してその地区を定めると言う内容でございまして、陸海軍が無くなった時点で、昭和20年の段階で、この勅令は廃止されたわけでございます。以来今日までこの政令を指定していないという状況でございます。
で、法務省という立場から致しますと、法務省は、あの、たとえば、所有権の内容を定めるといった権利の内容を定める、そうした法整備を司る省庁でございまして、その所有権を制限する、規制する必要があるということであれば、それを規制を必要とする各省庁において、あるいは政府において、それを決めれば、それに従うということでございまして、そういう意味で、直接法務省の所管ではないというふうに考えております。
小野寺 ちょっと防衛大臣にお伺いしますが、冒頭で防衛大臣は、これ政府内で検討しているっていうお話になっていました。でも今法務大臣は、これはあの、それぞれの役所で決めるんで、自分たちはあずかり知らないという今お話だったと思います。ちょっともう一度お伺いします。どこでどのような形で、すいません、これ自衛隊の基地の話ですから防衛大臣にお伺いしたいんですが、どこでどのように、先ほど大臣がお答えしたことですので、どのような形でどこでどのように検討されているか、もうちょっと具体的におっしゃってください。